旅情を求めて近いけどあまり知らない町、生麦を散歩した
電車の先頭に立つと旅気分になれる
ちょうど12時に着き、これから17時の居酒屋開店時間をめどに散歩しようと思う。まずは以前たどり着けなかった沖縄食材店へ行きたい
※当記事に知的な内容はありません
食材店は前回スーパー太田屋の張り紙で知ったのだが今回も太田屋でメンチを買っていった。
前回来た時のこと:生麦で事件まつり - きっぷ2000円 酒300円
そういえばむかし実家の近くにも太田屋というスーパーがあったような
メンチカツはツルツル食感の玉ねぎが極甘、メンチボールには甘辛のソースが絡まれていた。路上で食べた
向かいのパン屋もいいなぁなんて見ていたら、パン屋のおじさんが道路に思いきり氷をぶっぱなした。3発きた
ビシャー
バシャー
ドシャー
まわりの子どもたちもびっくりしていた
道路はすぐに乾きました
10分ほど歩き沖縄食材店ぷからす家に着いた。お酒の品揃えが豊富で三線も売られている。きっと現地のようであろう柔らかな時が流れる店だった
そばとちんすこうを買った
駄菓子屋みたいなバラ売りがいい感じ
後日ぷからす家You Tubeを見てみたら自分の好きな沖縄料理店が紹介されていた。シンパシー
途中でアウトレットの文字が目に入ったので行ってみた島忠
安いに敏感
アウトレットとなっていたのは家具で、気軽に買って帰れるものではなかったが、ペットコーナーの魚とハムスターに癒やされ、ベンチで景色を見て休むことができた
島忠で手洗いを借りた。散歩中に有り難い
今度は線路の反対側、海のほうへ行ってみよう。駅へ戻る道にブロッコリーのようなものが見えた
緑のもこもこしたやつ
近づいてみた
2房あったのか
それにしても何か歪んでいる空間。ここはふしぎの国だ
生麦名物「開かずの踏切」が全部開いていたから今日はラッキーでしょう
嬉しがりながらもいつ閉じ込められるか、3つの踏切をヒヤヒヤ足早に渡った
魚河岸通りに出た
シャッター
昼過ぎの市場。辺りの営業は終わっていたけれど浜の雰囲気は良いものだった。そして念願の海へ…!
と思ったら川だった
駆ける子どもたち
鶴見の川は大きく、夏を感じた。旅情を味わえた。今ここまで3時間くらい歩いてきて、海(川)まで見ることができて満足した。もう飲んで帰ってしまいたい。
しかし目的の居酒屋が開くのは2時間後。どうしよう
国道駅まで行ったが国道下も開いてない
生麦事件参考館を思いついたけれど事前予約が必要で行けない
ひとまず生麦駅へ向かって歩いた
すると角打ちが現れた。
「立ち飲み営業 三時〜」
救世主にしか見えない
絶好のシチュエーションだが今から飲んでは体がもつかどうか。迷いながら一旦通り過ぎて、戻った
15時半、開栓
トマトで疲れが飛んだ。
まだ客は自分だけで、トマト酎ハイを注文したら店の奥さんがセットを用意し、“自由にやってください”と言ってくれた
セットの焼酎がタカラカップまるごとだった。ふたが付いているから半分は持ち帰ろうと思ったが、まもなくやってきた地元のお父さんたちと話す間にロックで飲み干してしまった
お父さん方の一人が4%の発泡酒を29%のデルカップ(陶陶酒)で割っていたのが印象的だった。炭酸ばかり飲むと“腹がゲボゲボ”になるそうだ
角打ち相模屋岸酒店を十二分に楽しみ、目的の大番へ着いた頃には17時を過ぎていた
以前飲みに来た時に名物のマグロすき身をハーフサイズで注文するお客を見た。今日は自分も試してみたい
量が多いことは嬉しいけれど一人飲みの悩みだ。ハーフでも十分な量だった
12時から散歩したらビールがさぞ旨かろうと思っていたが、タカラカップを飲んだ後でも旨かった
ホヤもみずみずしく美味しい。今日の散歩写真を見るなどしてやっていたら、相模屋で会ったお父さんの一人がかけつけてくれた。
せっかく来てくれたけれど大瓶1本で帰るつもりでいた。さっきはどうもと多愛ない話の続きをして、手洗いへ発とうとしたら、飲み物を注文してくれるというので自分は“同じものを”と言ったらしい。らしい、というのは発言を疑うことが起きたからだ
同じもの再び
手洗いから戻ると目の前には大瓶、ホヤ刺し、すき身ハーフのフルセットが置かれていた。
(…これは…ゲボゲボになってしまう!)
“さぁさ飲んで飲んで”と注いでくれるこのお方へ現状を問うと、“同じのって言うから”と答えられた
写真が足りなかったのでスーパー太田屋を挿します
なんとも純粋な方だった。自らは皿に手を付けず全て私に託され、ニ回戦を始めることとなった
すき身ハーフでよかった、美味しいホヤでよかった
生麦の散歩が鮮烈となった