【こんなに山だとは知らなんだ】
となることが時々ある。
京都・当尾「石仏の道」より
磨崖仏を見に来たので山は必然なのだが、下調べがあまいのだ
その時の記事:寺とか行かない京都 当尾の巻 - きっぷ2000円 酒300円
帰りのバス車窓から猿が見えたりした
【気付いたら絶景】
千葉の房総・鋸山より
この日の目的は日本寺の百尺観音だった
像高30メートルの迫力から、最も好きな磨崖仏の一つだ
日本寺は過去にロープウェイで訪れたことがあり、今度は足で向かってみることにした。鋸山はファミリーが訪れるハイキングスポットなので辛くないだろうと思っていた。
いくつかあるコースの中から易しい道を選び、登り始めてすぐにすれ違う下山者から、〝おねーさんその格好で登るの?〟と言われた
え、スニーカーは履いてますけど
はじめに見られたファミリーが徐々に少なくなり、人気がまばらに、山は険しくなっていった。
急階段
整備されてない道
全く方角がつかめない地図を見て呆然としていたら、同じく迷っている女性に道を尋ねられて、一緒に困った。
運良く出会った登山グループに同行させてもらえたけれど、山をなめたらあかんと月並みだが思った
二人、救出される
山に馴れた彼らでも鋸山の道はわかりにくいとのことだった。
先述の絶景を皆で見てから、日本寺へ送り届けていただいたのでした
【仙台駅近の山】
宮城県の岩切「東光寺」へ行った時のこと
へんな色に
岩切駅は仙台から電車で9分。のどかだなあと川べりをのん気に歩いていたら、山をむかえた。やはり磨崖仏は山にいる
急に登り
ところでこれは泥酔した時のものなのだが、急階段を撮りたくなる性らしい
東光寺磨崖仏は扉の付いた石窟の中におり、開ける緊張感が良かった
磨崖仏が好きだ。岩肌に掘られていて、自然と一体の佇まいが、仏が石にのりうつったか石が顔を出したかのような、人の手を感じさせない。鉱物に息吹がある。
磨崖仏は動けない。そこでずうっと暮らしているうちに顔が溶ける(風化)。土地に根差した老け方、カビ方。
仏の顔が溶けていても価値がないとは思わない。美術的でなくて良い、野仏の見方は自由だ。
のりうつった浮き出た感が強い薄肉彫が好みだけど日本寺の厚肉彫の大仏は、巨大で圧巻
マンホールも浮き彫りだから好きなのだろうか
だが山へ行くと蚊にあう。とても刺されやすい自分は、今春も不本意ながら磨崖仏シーズンを早々に終えたのだった。
海のパターンも
そういえば京都の人形の博物館に行ったときも、着いてみたらけっこうな山だった。用心しておかなければ
付近にサル注意の警告があった