きっぷ2000円 酒300円

18きっぷでぶらぶらしたり酒を飲んでいます。恥を書いて昇華する。

Y田さんと名古屋

 

職場のY田さんと旅することになった

 

この夏、自分用に2枚買った18きっぷのうちの2回分を、旅好きと聞いていた職場のY田さんへ譲った。聞くと偶然同じ日に名古屋へ行くそうだ。ではもしタイミングが合えば会おうとし、実際に一時を共に過ごすことになったのだが、思い返せば終始Y田さんを意識。まるでリモート二人旅であった

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Y田さんとは出発の直前にLINEの交換をした。これまであまりプライベートな話をしたことがなく、当日の出発駅(住まい)や出発時間も打ち合わせしていない。ただ夜に暇だったら会おうと話していたが、時は早くに訪れたのだった

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なお今旅の写真が少なかったため、一部別の日に訪れた時のものを使用している。冒頭のイメージ写真はイオン有松店。名古屋市の有松は過去に何度も訪れていて、絵になる風景が多い

 

朝10時、沼津のホームで合流

 

それぞれに出発した当日だが、早々に電車が止まってしまった。静岡県内で事故が起こったらしい。自分は富士で運転見合わせの知らせを聞いて、前進できないが戻ることはできたので、駅前が栄えている沼津まで戻り時間をつぶすことにした。Y田さんへ連絡すると、いま田子の浦にいるとの返事だった

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近くにいた

 

Y田さんはそのとき東田子の浦を散策していて、“駅の近くには何もない”と返ってきた

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自分は沼津の町で趣味のがんもを買い集めるなど有意義に過ごした

 

Y田さん今ごろどうしてるかな…同名の看板に思い馳せる

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沼津で1時間くらい過ごしただろうか。電車の運転再開が近づき駅へ戻った。するとホームにY田さんがいる。私服のY田さんだ。我々はいつもの職場とは違う「おはようございます」を交わす

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夜に酒のテンションで親交を深める予定だったからたじろいだ

 

どうしよう。あとこんな時だけど、割引の期限が今日までのコンタクト屋をさっき沼津の街で見つけたからどうしよう。Y田さんと相談し、混雑を避けるためにも運転再開一本目は見送り、自分はコンタクト屋へ、Y田さんは一服できる場所へ向かうことにした。その後の待ち合わせはしなかった

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コンタクトは店の人のすすめでアプリを利用し、割引券の他にアプリ特典でさらに買得となった。お気に入り店舗登録は銀座とした

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これは有松絞り柄のガラス

 

買い物を終えて駅ビルの手洗いへ。ちなみに次の電車はいつ来るかわからないけれど、一服しに行ったY田さんはどう過ごしているだろう。と思ったらトイレの手前で会った

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えにし屋のブログの画像

駅ビルの占い屋の辺りで会った

 

一日に偶然2回も出会うなんて。運命か。自分は緊張感を持ちつつも、何だか楽しくなってきたのであった。

 

二人で電車旅

 

我々は電車で隣同士に座っておしゃべりした。Y田さんは職場の先輩で、年は自分より一回り以上も下の女の子だ。聞くとパワースポットが好きらしく、今回の旅では名古屋の熱田神宮を見てひつまぶしを食べるそうだ。ユーモアがあり誕生日を当てるなどゲーム性を帯びた話もしてくれる。自分は話下手なのでY田さんを尊敬した

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長いと呼ばれる静岡区間があっという間に過ぎた。写真は有松の甲冑

 

ところで自分は以前から島田のメンチカツを食べてみたいと思っていて、今回は電車トラブルのおかげで逆に営業時間にちょうどいい。自分は島田で降り、Y田さんは一直線に名古屋へ向かった

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以前から気になっていた肉屋、チャーシューが名物のくわばらさん。店内には芸能人のサインがあって、きっとメンチも美味しいに違いない

 

だがメンチカツはなくコロッケを買った。メンチカツのない肉屋なんて…!残念がっていたら、くわばらさんの隣にY田さんと同じ名の看板を見つけて嬉しくなった

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そしてコロッケも美味しかった

 

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これは島田で見たマンホール。Y田さん、トーマスが好きでいつか大井川鉄道に乗りたいと言ってたな…

 

うなぎと毛ぬきの人

 

島田で電車を待つ間に先程のコロッケ1個と沼津のがんもを食べた。食べきれないぶんは車内で食べた。がんもは2パック、はんぺんフライも買っていた

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写真は以前に食べたときのものだけど、こういう富士の名物、甘いがんもを探している

 

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これは今回食べたけど上のより甘くない。しかしコロッケとがんもで腹いっぱいにしてしまった。今ごろY田さんはうなぎを食べているだろうか

 

 

自分も名古屋にやっと着き、まず包装用品のサトーイクへ毛抜きを買いに行った。ここの毛抜きは日本製で安くてよく抜けるのだ

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名古屋のサトーイクなら包装資材、クリスタルパックなど取扱商品数が1万点以上あります!

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Y田さんにも買おう。今ごろは熱田神宮にいるだろうか

 

自分はがんもやコロッケを食べて毛抜きを買ったらもう夕方をむかえた。これはまずい。名古屋らしいことをしなければ。名古屋の名店、上野屋に入った

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とんやき上野屋。モチモチのサガリと、芯まで黒いおでんのこんにゃくが好きで先代の頃から食べに来ている

 

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黒いし食感も独特なこんにゃく。とうふも美味しい

 

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遅ればせながら名古屋を感じた

 

店を出て宿へチェックインし、Y田さんへ再会の伺いを立てた

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今回泊まったナインアワーズは人気のおしゃれカプセルホテルだがこのご時世でフロアに客は自分だけだった。Y田さんも来たらいいのに

 

名古屋で二人飲み

 

聞くとY田さんはどこかで道に迷っていたものの、自分のところまで来てくれると言うので、みそカツののんき屋で待つことにした

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東京の家の近くにのんき屋で修行した方の店があって、店名も同じくしている。でも東京では甘い名古屋味は人気ないから普通のやきとり屋をやってるんだって

 

Y田さんを待っている間、隣の男性客から“女性なのにビール大瓶とはツウだね”と言われた。確かに自分は女らしさに欠けているが、女性らしい酒とは何だろう

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これはひな祭りのときの有松の飾り

 

少ししてやって来たY田さんは生ビールを注文した。

この旅3度目に会うY田さん。異郷のせいあり、もはや安心さえ感じた。また、付き合いたてのようなウキウキで、自分と離れていた間の話を早く聞きたかったが、まず隣のおじさんが話し出したのであった

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おじさんは電車で来た我々に対して、自転車の素晴らしさを語った。Y田さんは上手に相づちをしていた。写真は今朝の沼津

 

おじさんの話をひとしきり聞いたところでドリンクを飲み干し店を出た。このあとどうしたらいいのだろう。自分なら名古屋の夜ははしご酒と決まっているが、Y田さんはきっとそんな人ではない。ひとまず近くの軽く一杯飲める店に入った

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風ふう屋。名古屋のビックカメラ近くで酒350円の店

 

改めて乾杯し話を伺った。今日自分が電車でスーパーのがんもにかぶり付いていた頃…Y田さんはうなぎの蒲焼きと、白焼きをも食べたそうだ。少しずつのセットではなく2尾だ。小柄なY田さんのギャップと、うなぎへの熱意が素敵だと思った

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自分はこのあと一人でもう一軒行ったけれど入ってみたら大阪風の店で、どて焼きをちびちび食べた

 

道に迷ったという件は、明日の着替えを買うために店へ行き、街を楽しむため地図を見ないで歩いたから。…無鉄砲さがかっこいい。自分はホテルなのに着替えもタオルも持ってきた

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明日は水辺で遊ぶ予定らしく、無邪気でかわいい。写真は名古屋のアメンボマンホール

 

我々は風ふう屋で別れた。Y田さんのお話を聞き、有意義な一杯を過ごさせてもらった。この夜Y田さんはカラオケボックスへ泊まりに行った。

 

先を行くY田さん

 

翌日、自分は行くつもりだった所が定休日とわかり、急きょ武豊へ向かうことにした。武豊線は愛知県最古の路線で、町には味噌の醸造蔵が多い。着いてから知った

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町のキャラクターはみそたろう

 

まず中定商店という醸造蔵に入った。風情ある味噌屋さんだ。そこで店員さんが話してくれたのだが、武豊の飲食店はどちらもコロナ禍で休業らしい。これから街歩きしようという自分は困ったが、かろうじて営業している店を教わったので向かおうとすると、なんと店員さんの車で送ってもらえることになった

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中定商店は国の登録有形文化財である醸造用具を展示しているが、さっそく車が手配されたので見学していない

 

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「自家用車でごめんなさいね」と店員さん

 

これは特別に嬉しいことであった。と言うのも昨夜、Y田さんから“車で送ってもらった話”を聞いたばかりだったのだ

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スイっと到着できた味の蔵たけとよは道の駅のような施設

 

ある旅の最中に一人で山道を歩いていたら、通りがかった夫婦の車に乗せてもらったそうだ。そんなのすごい!と昨夜の自分は驚いたが、まさか同じようなことが起こるなんてやったよY田さん!

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旅の者を乗せるとは、世の中優しい人が何人かいるものだな。ちなみに手洗いに武豊は太っ腹と書かれていたのはウエストサイズのこと

 

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帰りは味噌の町を散歩して駅へ戻った。※この記事もあと少しで終わります

 

自分が武豊=知多の半島にいた午前その頃。Y田さんからメッセージが届いた。静岡県の三島からだった。Y田さんは既に三島湧水の散策を済ませ、三島コロッケを食し、次にうなぎを食べようとしていた

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武豊を散歩していたらデイサービス「陽だまり」があった。醤油らしい名前だ

 

名古屋までせっかく来たからできるだけ居すわろうとした自分に対し、潔く関東へ戻ったY田さん。また、自分が帰りも肉や魚屋で買い食いしたのに対し、徹底してうなぎへこだわる信念を見せ付けられた

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三河三谷の肉屋…焼津の魚屋…

 

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三河三谷の小さな商店の230円の素朴なかき氷が美味しかった(音羽のせんじ氷)

 

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旅の最後は静岡の元気くんで注がれるままに飲んだ

 

後日、Y田さんから旅の終わりの話を聞いた。三島で食べるつもりだったうなぎはやめて、熱海の有名な海鮮料理店へ向かったそうだ。ここまでは普通のことだがさすがY田さん。道の途中で知らないご婦人から食事に誘われたらしい。婦人はY田さんの洋服を気に入り、一緒にごはんを食べたくなったそうだ(あのとき名古屋で買った着替だ)。つくづくY田さんは旅力のある人だと思った。(誘いは心に決めた店へ向かうため断った)。

 

終わりに

 

いつもは一人の18きっぷ旅。今回は二人で…というか、誰かを想いながらの旅も良いものだと思った。これはもちろん、最高の相手に恵まれたおかげであるが

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ふだんなら見過ごしてしまいそうな喫茶店のショーケース。さんまだけど蒲焼のメニューが目に入って、何となく調べたら桶に乗った料理が水の流れで運ばれてくる変わった店のようだ。今度Y田さんに教えてあげよう。

(甘味処どんぐり/沼津)

 

 

8月まとめ〜おれのニラ玉

 

8月の酒場を振り返る

 

桜木町はなみち、ウニとマグロを注文して最強だなとやっていたら隣客のうなぎが香ってきて、負けそうになった

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蒲田たの平でもうなぎが漂ってきて、いい香りですねと言ったら一口もらうことになってしまったm(__)m

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バナナジュース始まってました

 

大船毬屋ですいか割り

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日の出町試聴室3、巨峰ソーダやミントソーダで爽やかの極上

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ちょっと疲れた日、日の出町桐のやで静かに飲もうとしたらファンキーなお客に出会って疲れ吹き飛ばされた

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蒲田阪口酒店でレモンティーサワー
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若いうちに老人ホームに入ってもう一花咲かせる(モテる)んだ〜と話す女性がいて、そいつはいいなと感心した

 

人形町加島酒店、いつものグループにどの酒を飲むべきか尋ねたらみんな推しがバラバラで、選ぶのが少し気まずかった

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五反田かね将ではつい食べ物を追加注文してしまう

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彼女と3年後に結婚しようと思う、と聞こえてきてなぜ3年なんだ

 

蒲田鳥久でもつ煮とじゃが煮をテイクアウト。名物の弁当に入る甘いじゃがより醤油味
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平和島あきばのうなぎ

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鳥もうなぎも甘辛いきもの美味しいこと

 

新橋へその鉄板ニラ玉は卵とじ風、追い卵黄が落とされていてニラは後のせシャキシャキつゆだく。添えられた器に移して飲み干した

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280円

 

蒲田にこまるでハツ揚げポン酢と目鯛刺しを堪能。翌日の品書きにあった金目鯛炙り刺しも気になった

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新橋おさけ村で北光正宗。しょうゆ豆が美味しいと聞いたので次回食べることにする
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長野のしょうゆ豆は香川と違って発酵食品とのこと

 

本家、名古屋のんき屋の味噌カツ
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蒲田のんき屋ではのんきカツに田楽味噌(サービス)を付けて

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川崎立飲み天下のニラの卵とじはとろみとキクラゲが中華ぽく、食べ応えあったf:id:sinomiy:20200814175925j:image

250円

 

蒲田信濃路のニラ玉子炒めは玉子こまかく、もやし入り。塩コショウが強くて白ごはんに混ぜたらチャーハンになりそうf:id:sinomiy:20200816205403j:image

たっぷり450円

 

門前仲町魚三の「にらたま」はお浸しタイプで、ギュっと絞られた茹でニラが食感シャキシャキというかジャキジャキ、ゴリゴリ楽しい

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230円

 

色んなニラ玉があるものだ。調べると紅生姜が入ってお好み焼きのようなものや、注文後あっという間に焼き上がるオムレツ風、餃子の皮に包まれたニラ玉などもあるらしい。

 

しかしどれもしっくり来ず、自分はどんなニラ玉で育ってきたのだろうと思っていたところ、これだという店にめぐり会えた。

 

新橋大露地

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柔らかいニラとぽってり玉子焼きのベストバランス。薄い塩味で、しょうゆをジャッとかけたときに懐かしさをおぼえた。“これは実家だ”

マカロニサラダも添えたら完璧だった

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終着

 

生麦大番、うなぎも食べたい今月f:id:sinomiy:20200830011547j:image

 

蒲田うなぎ家で同郷のマスターへ帰省の相談をした

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品川大平屋で博多通りもんをもらった。誰かのお土産

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水天宮魚平でここ数ヶ月食べていたイシガキ貝が今までと違う。旬の終わりを実感した
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大井町晩杯屋で先月から気になっていたちくわ磯辺揚げを。カリカリもちもち一本のままだった。今度は大きなアジフライが気になったのでまた来月

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食欲は尽きることない

 

真鶴のいか爆弾

 

スマホの写真を整理していたらあるチラシのスクリーンショットが出てきた

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全国あげものサミットFINAL in福島県三春町

 

これはスクリンショットした時点で開催(2019年3月)が終わっていたけれど、揚げもの好きとして参考に取っておいた。サミットに参加しているのはご当地グルメ、流行のチーズハットク、都内の人気店による創作料理など様々

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その中で、ひときわ目立つ黒いものがあった

f:id:sinomiy:20200830235406j:plainいか爆弾

 

“真鶴名物いか爆弾!!中にはトローリチーズといかの身が入ってピリッとブラックペッパーがきいています”。

各地のコロッケ、メンチ、唐揚げの茶色い中に異彩を放ついか爆弾。気になるから買いに行ってきた。

 

真鶴駅

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初めて降りた真鶴。どんな町なのだろう

 

ホームごしに少し海が見える

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駅前。この時は車通りは少なかった

 

ナビによると、いか爆弾を販売する魚伝まで徒歩12分。少しの辛抱だから買食いは抑えて歩いた

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駅近くの魚屋の惣菜が美味しそうだったけれど買わない。ちなみに黒い揚げ物は見られなかった

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夏の太陽に照らされて 輝くフライは黄金色

※当方の主観により直射日光が当たっているわけではありません

 

初めての土地をキョロキョロして歩いた

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石材店の軒先

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絵になるマンホール

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急階段

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真っすぐ行くと階段

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角ばった階段となだらかな階段

 

真鶴はウィキペディアに“町域は全般に起伏が多く、平地は少ない”と書かれているような階段が多い町だった

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右から:階段

中:地下道の先に階段

左:何かわからないけど階段

 

階段があると登りたくなるものだ。いか爆弾の魚伝まで回り道して向かうこととなった

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階段わきの三角ゾーンが謎

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調子に乗って登っていたら個人宅の階段に遭い、慌てる場面も

 

いくつもの階段を登り降り、魚伝にたどり着いた

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ポップなイベントチラシとは違い、老舗の風格ある店構え

 

魚伝は明治十年創業、港町の本気のひもの屋さんだ。店内に並ぶのはひもののみで、“いか爆弾はありますか?”と緊張しながら尋ねた

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外にのぼりは立っていたのだが

 

そうして手に入れたいか爆弾がこれだ…!

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ただ黒く丸い。店の注意書きより、“コゲているように見えますがイカスミ入りパン粉の衣です”

 

実物を見ても揚げ物とは思えない感じ。かぶりつくと衣はカリカリで油っぽくなく、中はじゃが芋だけどチーズとブラックペッパーのおしゃれな味で、イカのくにくに食感。単純にコロッケとは言い難い

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港にて

 

食べていたら「俺のフレンチ」のおしゃれ料理を思い出した。たしか畑を模したバーニャカウダの下に敷いてあった食べられる砂が、いか爆弾の衣と似ている

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画像検索より引用

 

真鶴のいか爆弾は、150円で味わうことができるワンハンドフレンチであった

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初めに通ったニ藤商店でさつまあげも帰りに買って、美味しかったです

 

気になる日立

 

昨年のこと、地図にからくり人形の文字を見つけた

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日立のところに“山車を舞台にからくり人形の出し物が演じられる”と書かれている

 

からくり人形に興味がある自分

犬山 からくり展示館 - きっぷ2000円 酒300円

調べるとウィキペディアに“からくり人形は山車の上に乗っていて日立風流物と言い、年に一度の祭りで披露される。高さは15m、重さ5t、山車の中には約10人の囃子方や約30人のからくり人形の操り方が乗り込み、200人以上で山車を牽引する”と書かれており、想定外の大きさにますます惹きつけられた

f:id:sinomiy:20200816164359j:plain郷土博物館|日立風流物(ひたちふうりゅうもの)

言うなれば動く劇場・移動する文楽・サーカス

 

祭りを見てみたいと思ったが昨年の当時は既に終わっており、今年は中止。それでも何か雰囲気がつかめないものかと、先ごろ日立を訪れてみた

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海が見える駅

 

着いてみると日立駅は海の眺めが素晴らしく、また付近を訪れる際は途中下車して、ベンチでジュースでも飲みたいと思った

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駅前からは海に浮かぶ道路が見えて、電車派の自分もドライブしたくなった

 

さっそく駅の観光案内施設に、日立風流物の模型があった

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本物の約10分の1だから間近で見ることができる

 

側面から見ると山の部分の幕が下まで降りていることがわかる。実際の祭りではこの中に40人以上も入るんだな

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動く教室の規模

 

山車の大きさに今自分でさえわくわくするのに、祭りが始まった江戸当時の町衆の興奮は凄かったことだろう

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スタンプを押してみたら土台の小ささがわかりやすい

 

少しだが日立風流物にふれて満足した。以下は町を散歩した記録である。

 

駅前に扇風機らしきものが見えて、こりゃまたHITACHIの扇風機はデカいな、と近付いて見たら発電用タービンというものだった

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タービンは鳩の憩いの場となっていた

 

日立駅前にはヨーカドーがあり、古びた感じのないきれいな道路の脇には商店が連なっていた。


ソーシャルディスタンスのため町人と触れ合わないように歩いたが、雑貨店の前で猫を追い払う奥さんに遭遇した。奥さんは時々猫が店の中に入ってくるのだと言い、自分が大変ですねと返すと、そのうえ猫がきらいだと言った。詳しく伺いたい気持ちを抑えてそれは困りますねとだけ返すと、奥さんは先へ行こうとする自分へ“今日は暑くなるからお気をつけ下さいね”と言ってくれた

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商店街ではドーナツと肉屋のメンチカツを買った。2軒とも赤いロゴがキマっていて、スタンプにしたらいいと思う

 

電光板が目を引く和菓子屋があった。しばらく見ていたら大福餅だけフィーバーするから美味しいのだろうyoutu.be

 

「交通安全の鷹」の裏の茂みに入ってみた

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おそるおそる

 

草をかき分けて入ると奥にこじんまりした空間があり、状態の良い石仏が置かれていた

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ここはどんないわれがあるのか。案内板を読みたいが、早くしないと蚊に刺されるため写真を取りこの場を去った

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ほんの一時だけど静かな気持ちになれました

 

後で案内板写真を見返すと字がはっきり写っていなかった。インターネットで調べてもこれぞという情報は得られず

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グーグルマップにも表示されず

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お堂もあったけど

 

不思議体験をした気分になりました

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秘められし地の番人、タカ

 

こちらは魔改造というものだろうか。青い階段のある一階部分は閉業した小鳥屋のようで、使われなくなった鳥かごが並んでいた

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小鳥屋とスナックロンシャンと、クリーニング屋がくっついている

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店舗か住まいか、建物はロンシャンの奥にも続いているようで気になった

 

日立風流物がデザインされたマンホールをよく見たら、鳥が描かれていた

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ハト、鷹、小鳥屋…日立では何だか鳥に縁がある気がしてきたぞ

 

 ご自由におトリください

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街頭でペットシーツを無料配布しているところがあって、もらって帰った

 

そういえば日立のテレビCMには鳥がたくさん飛んでなかったっけ…?

 

それはロート製薬

youtu.be

日立は“気になる木”だ

 

その日を その日を みんなで待ちましょう
 夢見て 夢見て その日を待ちましょう

 

曲を確認したら、詞に現在の世相を思った。日立風流物は来年開催されるのだろうか。次回行ったら、町の人と話せるのか

youtu.be

その時を待ってる