昨年のこと、地図にからくり人形の文字を見つけた
日立のところに“山車を舞台にからくり人形の出し物が演じられる”と書かれている
からくり人形に興味がある自分
調べるとウィキペディアに“からくり人形は山車の上に乗っていて日立風流物と言い、年に一度の祭りで披露される。高さは15m、重さ5t、山車の中には約10人の囃子方や約30人のからくり人形の操り方が乗り込み、200人以上で山車を牽引する”と書かれており、想定外の大きさにますます惹きつけられた
言うなれば動く劇場・移動する文楽・サーカス
祭りを見てみたいと思ったが昨年の当時は既に終わっており、今年は中止。それでも何か雰囲気がつかめないものかと、先ごろ日立を訪れてみた
海が見える駅
着いてみると日立駅は海の眺めが素晴らしく、また付近を訪れる際は途中下車して、ベンチでジュースでも飲みたいと思った
駅前からは海に浮かぶ道路が見えて、電車派の自分もドライブしたくなった
さっそく駅の観光案内施設に、日立風流物の模型があった
本物の約10分の1だから間近で見ることができる
側面から見ると山の部分の幕が下まで降りていることがわかる。実際の祭りではこの中に40人以上も入るんだな
動く教室の規模
山車の大きさに今自分でさえわくわくするのに、祭りが始まった江戸当時の町衆の興奮は凄かったことだろう
スタンプを押してみたら土台の小ささがわかりやすい
少しだが日立風流物にふれて満足した。以下は町を散歩した記録である。
駅前に扇風機らしきものが見えて、こりゃまたHITACHIの扇風機はデカいな、と近付いて見たら発電用タービンというものだった
タービンは鳩の憩いの場となっていた
日立駅前にはヨーカドーがあり、古びた感じのないきれいな道路の脇には商店が連なっていた。
ソーシャルディスタンスのため町人と触れ合わないように歩いたが、雑貨店の前で猫を追い払う奥さんに遭遇した。奥さんは時々猫が店の中に入ってくるのだと言い、自分が大変ですねと返すと、そのうえ猫がきらいだと言った。詳しく伺いたい気持ちを抑えてそれは困りますねとだけ返すと、奥さんは先へ行こうとする自分へ“今日は暑くなるからお気をつけ下さいね”と言ってくれた
商店街ではドーナツと肉屋のメンチカツを買った。2軒とも赤いロゴがキマっていて、スタンプにしたらいいと思う
電光板が目を引く和菓子屋があった。しばらく見ていたら大福餅だけフィーバーするから美味しいのだろうyoutu.be
「交通安全の鷹」の裏の茂みに入ってみた
おそるおそる
草をかき分けて入ると奥にこじんまりした空間があり、状態の良い石仏が置かれていた
ここはどんないわれがあるのか。案内板を読みたいが、早くしないと蚊に刺されるため写真を取りこの場を去った
ほんの一時だけど静かな気持ちになれました
後で案内板写真を見返すと字がはっきり写っていなかった。インターネットで調べてもこれぞという情報は得られず
グーグルマップにも表示されず
お堂もあったけど
不思議体験をした気分になりました
秘められし地の番人、タカ
こちらは魔改造というものだろうか。青い階段のある一階部分は閉業した小鳥屋のようで、使われなくなった鳥かごが並んでいた
小鳥屋とスナックロンシャンと、クリーニング屋がくっついている
店舗か住まいか、建物はロンシャンの奥にも続いているようで気になった
日立風流物がデザインされたマンホールをよく見たら、鳥が描かれていた
ハト、鷹、小鳥屋…日立では何だか鳥に縁がある気がしてきたぞ
ご自由におトリください
街頭でペットシーツを無料配布しているところがあって、もらって帰った
そういえば日立のテレビCMには鳥がたくさん飛んでなかったっけ…?
それはロート製薬
日立は“気になる木”だ
その日を その日を みんなで待ちましょう
夢見て 夢見て その日を待ちましょう
曲を確認したら、詞に現在の世相を思った。日立風流物は来年開催されるのだろうか。次回行ったら、町の人と話せるのか
その時を待ってる