きっぷ2000円 酒300円

18きっぷでぶらぶらしたり酒を飲んでいます。恥を書いて昇華する。

巡れるまち須賀川のひな祭り

 

趣味のひな祭り巡り(を通して知らない町を散歩する)のために福島県須賀川へ降り立った

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ホーム

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須賀川円谷英二監督の出身地で、町には怪獣のモニュメントなどが立つ。先日は飯能で手塚先生のスタンプだったし、最近キャラクターに縁あるな:飯能のおじさんと雛めぐりスタンプラリー - きっぷ2000円 酒300円

 

まず駅の観光案内でパンフレットをもらった。須賀川のひな祭りは商家に伝わる雛人形が各店に飾られ、スタンプラリーをしながら見て回る。参加店は60余り。スタンプを5個集めて応募すると抽選で商品券がもらえる

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5個とはすぐ終わりそうだけど行ってみよう

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駅前のメガネのヨネクラからスタート

 

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上から、ヨネクラ

ビューティーサロンドルチェ

大和屋紙店

おしゃれ館よしかつ

八木屋園茶屋店

 

開始から1時間20分でスタンプ5個を集め終えてしまった

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5個目の茶屋の主人に、じゃあ応募しておきます、と用紙を切られるのが切なかった

 

スタンプは会話ツールなのだ。これがあるおかげで馴染みない店も入りやすかったのに

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しかしビジネスの宿 新鶴屋はスタンプのために従業員を呼び出すのがしのびなかった

 

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スタンプラリーしなくてもひな飾りを見に来たと言えばいいのだけど

 

ラリー終了を残念がっていたら八木屋園茶屋の主人がもう一枚用紙をくれて、再スタートできることになった。嬉しい

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私はスタンプの求道者

 

用紙を持って店に入ると店の方が“あ、スタンプね(OK)”といった具合に押してくれる

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上から、おしゃれ寝装品ロマンスいちむら、ベーカリータマキヤ、くまたぱん本舗、久保木畳店、石堂時計店

 

1巡目より店間が狭く、あっというまに5スタンプをクリアした

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久保木畳店では好きな畳べりで、その場でアクセサリーを作ってもらえた。近頃の自分の耳にぶら下げているやつで、軽くて良い

 

だがさらにスタンプ用紙を手に入れることができ、3ラリー目を始めた

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芭蕉記念館に積んであった用紙

 

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上から、ホテル虎屋、須賀川信用金庫、ササキ靴店須賀川柏屋、白光堂デンキ。また終わった

 

スタンプ5ぽっちとは、東京から遠征した者にとっては物足りなかった

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三春張子の顔つきに見えた虎屋のお雛様

 

しかし実はこれまでの間、お茶から土産まで心苦しいほどのもてなしを受け、十分な満足を得ていた

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ビューティーサロンドルチェで昆布茶を、店の犬を愛でながら

 

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白光堂デンキで店の奥さんからお茶をもらい一緒に飲んでいたら、奥さんの友達がお菓子を持ってやってきて、改めてコーヒー、チョコ、薄皮饅頭も頂いた。テレビもあるしだいたい茶の間であった

 

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麺処の井桁屋本舗では手作りのカードと、さくら素麺を2束もらった。かっぱ麺は買ったものなのだが、きゅうりの水分で練られた麺で、家で茹でたらそば湯ならぬかっぱ湯ができた

 

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井桁屋本舗は須賀川ひな祭り観覧推奨店の一つ。解説が本格的だった

 

大和屋紙店では自分が東京から来たと言うと、自宅の畑で採れたキウイを持たせてくれた

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もう食べたけど、あと3個あった

 

大和屋のお母さんが、ここは文房具屋だけど資材屋家業がメインで、江戸時代は宿屋みたいなことをしていたと話し文献を見せてくれた。須賀川奥州街道屈指の宿場町だったらしい

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現在も須賀川は空港があって交通の要所である

 

松尾芭蕉須賀川に8日間滞在したそうだ。きっと芭蕉も手厚いもてなしを受けて、居心地が良かったんだと思う

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市内には芭蕉ゆかりの句碑や旧跡が数多く残され、句碑めぐりや旧跡探訪などを楽しむことができます(須賀川市サイト)

 

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今回初めて福島県のひな祭りを訪れたら、女の人の懐っこさを感じた。ちなみに県民性を見てみると、“中通りは人付き合いを大切にし、愛想が良くて話好き”と書かれていた。納得だ

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中通りとは、福島県会津中通り浜通りの3エリアに分かれる。須賀川は旧福島県エリアの中通りとなっている

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かつて福島県は3つに分かれていたから県民性などいろいろ違うはず。これは会津浜通りのひな祭りも調査せねば。来年へ意気込んだ。

 

また今回訪れてみて、須賀川はひな祭りでなくとも巡れるスポットが数々あることがわかった。ウルトラヒーローや怪獣のモニュメント、句碑の他に物語ボックスというのも見られた

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須賀川には多くの偉人がおり、たくさんの出来事がありました。須賀川のことを多くの人に知って欲しいとの思いから、物語ボックスが設置されています(須賀川市サイト)

 

いつでも楽しめる須賀川であった

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散策のお供にはくまたぱんを。甘いことで有名

 

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あと日本三大火祭り松明あかしに行ってみたい。11月、開催されますように

 

 

飯能のおじさんと雛めぐりスタンプラリー

 

ひな祭りを見に行ったら、地元のおじさんとスタンプラリーを巡ることになりました

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ひな祭りイベントに行くことが趣味だ。全国には3大つるし飾りやかつうらビッグひな祭りなど趣向を凝らしたひな祭りがあるが、町へもう一歩踏み込みたい自分にとっては商家回遊型スタンプラリー形式が最適である。それで今回は埼玉県飯能のひな祭りに行ってきた

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家からわりと近いのに行ったことなかった

 

ひな祭りを趣味にすると旅行にもなって良い。関東地方はひな祭りイベントが多種あり、都内の家から普通電車で1〜2時間で行くことができる

https://www.ibarakiguide.jp/seasons/hina.html

特に茨城県が盛ん

 

10時半に飯能駅に着いた

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ムーミンパークがあるとか知らなかった

 

駅の観光案内で台紙をもらい、スタンプラリーを始める

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外へ出る前に駅ビルに寄ったらスーパーがやけに賑わっていて、みんな業務用みたいな肉をカゴに入れていた

 

スタンプは参加店ごとに1つ置かれ、20個集めると冒頭の「ひな咲くまち」ポスターと同じ絵のクリアファイルがもらえる。範囲は駅周辺から車で30分のところまで全126か所。今回は徒歩で巡れる市街地に絞って行く

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黒マルの店と赤マルの店を巡る

 

駅ビルを見ていたらもう11時過ぎたけれど、今日はスタンプラリー開催初日。はりきっていくぞ

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通りの石がかっこいい

 

1軒目「絵梨邑」

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何屋かマップに記載がなかったが着いてみたら化粧品屋だった。店頭のひなツリーが変わっている

 

一階の化粧品カウンターでスタンプを押してもらうと、“二階にも飾りがあるから見ていって”と言われた。この交流がスタンプラリー形式ひな祭りの良い所である

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化粧品売場

 

二階は手芸店で、手作りのつるし飾りとマッチしていた

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飾りを作りたいと思ったらすぐに材料が買える

 

絵梨邑を5分ちょっと見学して次へ向かった。駅ビルとはまた別の食品スーパーを通った時にふと、“今日何でこんなに混んでんの?”“給料日だからだよ”という町人の声が聞こえて、なるほど

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スーパーの駐車誘導マンがマップを手に歩く自分へ、“○○を見に行ったらいいよ!”と遠くから教えてくれたけれど、何ていうところだったか忘れてごめん

 

2軒目「喫茶 木洩れ陽」

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ピンクののぼりがスタンプ設置店

 

飲食しなくても店の奥まで進み、店のママからスタンプがもらえる。2つ目で気付いたが、どうやら飯能では手塚治虫スタンプを集めるようだ

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元編集担当が市の青年会にいたかららしい。思いがけないかわいいスタンプにやる気が増した

 

ママから❶はどこでもらったの?と聞かれた。そういえば絵梨邑の店員が自店のスタンプを“今年は可愛いわね”と言っていたので、スタンプは市から店へ毎年ランダムに渡り、リボンの騎士は当たりのようだ。

 

木漏れ陽にはオーナーが集めたアトムグッズや記念硬貨の展示もあり、ひな飾りより見てしまった。「造幣局が作った不良硬貨セット¥160」が気になった

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※当記事はひな飾りに特化したレポートではありません 

 

スタンプを押しに来ただけなのに、お土産に切手までもらった。あとで時間があったらバナナジュースを飲みに戻って来たい

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10分ちょっと滞在した

 

3軒目「大澤洋服店

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大澤洋品店はごめんくださいと呼んでも届かず、入口に置かれたスタンプを自分で押した

 

次へ進むと拝殿から生えているような大きな御神木が見えたので寄った。狭い敷地が木に覆われて聖域の感じがした

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このとき12時過ぎでスタンプ3個。観光案内では2時間くらいでラリー回れると聞いた気がするが…。この先はコンパクトに行く

 

3、4軒目「丸広百貨店

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2スタンプゲットできた。タコの吊るし飾りに絞り染めの柄がよく合う

 

5軒目「飯能信用金庫

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静まり返ったエントランスで受付男性と対面しながら

 

6軒目「中屋商店」

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折り紙に包まれた飴をもらえた

 

7軒目「マサカヤ薬局」

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店の主人がつるし飾りの所以をクイズ形式で教えてくれた

 

8軒目「八高商会」

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“友子おばあちゃん手造りです”

 

9軒目「深田屋商会」

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工具とのコントラスト

 

10軒目「理容フクシマ」

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御殿飾りとパーマあてる機械が絶妙に頭上つながり

 

11軒目「松林堂菓子舗」

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各地のイベントに使用される雛人形は商家(個人宅)に伝わるものと、寄付などに大別されるが、飯能のひな祭りは商家に代々伝わるものらしい

 

12軒目「月光堂カメラ店

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店の前ですれ違ったご婦人が“あなた飯能の人?”と声をかけて下さり、おすすめの飾り店を教えてくれた

 

13軒目「フタバ」

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マネキンがお父さんとお母さんのよう

 

14軒目「こめよし商会」

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飯能は西川材が特産

 

15軒目「小さなブティックAKINDO」

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黒マルのスタンプを集め終えた

 

そこへ地元のおじさんがやってきた。おじさんはスタンプを押したあと店のママと、自身が履いてきた変わった靴の話をしている

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軍手の質感で履き口は紐のスニーカー。ママも履いてみたことがあるけれど合わなかったと話している。思わず自分も会話に参加し、写真を撮らせてもらった

 

スタンプについて、自分はこれから赤色を集めに郊外へ行くと告げると、二人から時間が間に合わないかも…と心配された。今14時。スタンプラリーの景品交換時間は16時迄

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オレンジ色のコースで行くと観光案内で聞いた通り2時間くらいで回れるようだけど

 

景品が目的ではないので、べつに間に合わなくてもいいのだが、不慣れな道だ。二人の提案でおじさんに案内してもらうことになった。これから約1時間半を共にする。

 

まずは銀座商店街(AKINDO前の通り)のスタンプをおじさん自身が押して行く

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座商店街はスタンプが密集し、店頭でセルフが多くサクサク進んだ

 

おじさんは飯能ひな祭りスタンプラリーが開催されてから今年15回目まで、毎年参加しているそうだ。現時点でスタンプ2個だが、あと2時間以内で全て集めるというプロであった

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観光案内もしてもらっちゃった

 

軍手感のスニーカーは履くようになってから体の調子が良く、2万円。足取りが軽かった。趣味はスキー

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能仁寺。大きな燈籠がかっこいい

 

おじさんのスマホが時々鳴るので尋ねたら、ポケモンGOだった。70歳でゲームに好奇心を持てるとは素敵である

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昔併設されていた幼稚園に通っていたという観音寺。ここも燈籠がかっこよかった

 

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孔雀明王だ!

 

ムーミンパークや発酵食品のパークができること、地元のアニメ、美味しい店、近所の店へ有名人の妹が嫁いできたなどのこぼれ話も伺った

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けっこう遠くまで来た。一人では無理だったと思う

 

おじさんのおかげで無事にゴールすることができた。最後の会場いっぱいのつるし飾りがくす玉に見えた。

20軒目「絹甚」

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16〜19も楽しくすごしました

 

おじさんは毎年一人でひな祭りスタンプラリーを回っていると言っていた。自分もそうだ。もしかして初めてスタンプラリー友達ができたかもしれない。

 

16時にさしかかる頃、我々は名物のまんじゅう屋の前で“また来年”と言って別れた

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新島田屋

 

飯能味噌付まんじゅうは、焼きまんじゅうにあんこが入っていて美味しかった

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まんじゅう屋の主人へこれまでのことを話すと、主人はおじさんを知っており“走ってなかった?”と言った。地元では走ることで有名らしい

 

駅へ戻る途中、飯能の燈籠がかっこいい件について新井石材店へ尋ねてみた

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駅前通りのオブジェも石だし、石にまつわる町なのかしら

 

聞くと能仁寺を始めとした燈籠は港区増上寺から移されたもので、徳川のものとはどうりで立派なのであった。よく見たら葵の紋があった

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大きい燈籠が町に点在してた

 

終わりに、新島田屋の主人からおすすめのひな祭りを聞かれたので答えたことを紹介します

飯能辺りから行くなら近めの「鴻巣びっくりひな祭り」がインパクトあって男性にも良さそう

鴻巣 びっくりひな祭り - きっぷ2000円 酒300円

「真壁のひな祭り」は町おこし的ひな祭りの先駆けで見応えと歴史的風情がいい

真壁のひなまつりはマルシェ - きっぷ2000円 酒300円

おもしろなら名古屋方面の「福よせ雛」でしょうか

吉浜の福よせ雛は、今年もおもしろ - きっぷ2000円 酒300円

 

また、“ひな祭り以外ではどういう所に行くの?”と聞かれ、以前は石仏を見に行っていたけれど車じゃないから大変。(石仏は郊外や山に多い) 今は飲んでばかりですね。と答えた

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飯能到着時のスーパーの肉を買う人々に触発されて、帰りに肉を食べようと居酒屋「のんのん」へ寄ったら、お客に福岡県柳川出身者がいた。柳川は3大つるし飾りの町である。ひな祭り冥利に尽きた

 

2月まとめ〜牡蠣を求めて2時間6分

 

2月の酒場を振り返る

 

大井町武蔵屋、マスク品切れで買えない話をしたら紳士がかばんの中の1枚をくれた

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蒲田勘蔵で恒例のしもつかれ
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上野カドクラ、一刻者お湯割りと出汁巻きでワンコイン。一人で行くと女子カウンターに案内される

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王子平澤かまぼこの鶏皮煮込み、ぼつぼつが鋭いから新鮮なのだろう

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[生麦大番の牡蠣が食べたかった話]〜ある日食べたくなったが、ただ一軒のために電車に乗るのが億劫で近所の店で済ませた

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近所の二粒250円のカキ酢。これも美味しいけれど気が治まらなかった

 

また別の日、近所の鮮魚が評判の店へ牡蠣を食べに行ったが一粒300円に躊躇したf:id:sinomiy:20200206085523j:image
かわりに注文した色々鮮魚の炙りがとても美味しかった

 

やはり生麦へ行かねばならぬと、歩いて向かった。スマホのナビによると家から9.9キロ2時間6分

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センベロに電車賃を含ませようとする

 

途中、ナビが“大番は到着時にまだ開いていない可能性があります”と大音量で鳴りビクッと焦った。まわりにバレる、と見回したら下校途中の女児が一人いた。

 

ヤッター大番ついた。たぷたぷの牡蠣にありつけた

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2時間歩いた後のビールも格別。イカフライといわし団子も食べた

 

[2時間歩けたから他も歩いてみた話]〜新橋そば田から田町ドラム缶へ行き品川駅まで歩いた。5.4キロ69分

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そば田で赤ホッピー。ドラム缶でダイヤメが250円、具なし焼きそば50円

 

ちなみに蒲田ビーフキッチンスタンドの麺だけスパゲッティは290円(大盛無料)
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これはアヒージョ

 

〜上野たきおか2号店から浅草のんき屋、上野へ戻ってたきおか3号店。2.2キロ28分を往復

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浅草で大瓶430円は見っけもん(中央)。肉じゃがのじゃが溶け汁で永遠に飲めることを知る(3号店)

 

こちらは蒲田のんきや

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桜木町ぴおから生麦を目指したが雨降って子安でやめた。4.8キロ1時間1分

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ぴおのはなみち(上)、石松(下)。競艇歴45年ミヤさんとどこかの社長のナルさんと役者さんグループにまぜてもらった

 

〜有楽町君嶋屋から門前仲町魚三、3.2キロ42分

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「刀 TOBIYAKI」芋焼酎がスイートポテトみたいと思ったがTOBIYAKIでない「刀」がスイートポテトの風味で、TOBIYAKIはモンブラン風とのこと(君嶋屋)。大根煮に添えられた魚が嬉しい(魚三)

 

〜自宅から大井町まえかわ 5.4キロ1時間8分

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王子赤煉瓦酒造工場のイベント「晴レの酒、花の宴」。瀧野川やきそばはローストビーフときんぴらが特徴

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新橋むらまつ試飲会は若竹屋特集だった
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日本橋ふくしま館はいちごのシーズン
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品川大平屋、奥のふりかけ状のものはお母さん手作りのすずめのえさ
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鶴見豊嶋屋で店の夫婦が親身に選んでくれた抹茶ハイ
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人形町加島酒店、また名残惜しくなり1本では済まなかった
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浅草橋二百円亭でビール200円ソーミンチャンプル300円

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金町ドラム缶で芋お湯割り200円春巻き100円

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大井町晩杯屋で揚げ物ばかり。隣の山かけと里芋煮のおじさんを見習いたい

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新橋で串カツ立ち飲み田中
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蒲田にこまるUOLANDでクロムツの竜田揚げという珍しいもの食べた
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新橋おさけ村で信濃
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蒲田の信濃路で肉じゃがf:id:sinomiy:20200226181417j:image

じゃが皮付きで溶けない

 

蒲田うおしゅらんは焼酎にこだわりがあって良い

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飯能のんのん。ご厚意で頂いたバナナが麦焼酎閻魔に合う

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北千住やまぴーへ“特蒸泰明350円”に釣られて。かすべ煮という北海道料理、エイヒレの煮付けの食感はコリコリとポリポリの間

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赤羽いこいでおでんセットが気になるが、内容選べないから牛スジ煮込みにしてみた
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蒲田うなぎ家でおでん3点セット選べないと断られたものの、どっちゃりサービスして頂いた
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池袋三平酒店のおでんセットがたまごとちくわぶでこれは問題作ではなかろうか。天孫降臨200円
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ちくわぶ賛否両論

 

 

酒場でクシャミ連発のおじさんが退店をうながされたり、行きたかった焼酎イベントも中止のこのご時世…

働き始めた自分、職場マスク着用のため未だ素顔あかさずやっている

帰りみち’20冬〜猫ときつねとファンタジイ

 

いつもの帰省ブログを書いたら、ふわッふわの仕上がりとなった。日ごろ辛口の本醸造なぞ飲む自分が猫と戯れていて、これはラインスタンプのあれだなと思った

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今まで縁がなかったスタンプ

 

その上本文を見返してうっかり。書き終えて気付いたが登場する店の名まで「フワリ」だったのだ。これはとことんふわふわした記事になったぞと思いつつ、最後にピシャリ来た。

〜それでは本文をご覧ください〜

 

東京から仙台へ、今年の冬は年末と年始の2回帰省した。

 

年末ドーナツ

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年始メンチカツ

 

相変わらず揚げ物を食べながら18きっぷで帰っている

sinomiy.hatenablog.com

 

揚げ物といえば地元の友人からワカメの唐揚げが好きだと告げられ、今まで意識していなかったけれど東北の食べ物なのだろうか。東京では見覚えない

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宮城県岩沼「風和里」と福島県郡山のスーパーのワカメ唐揚げ

 

年末のこと、黒磯のドーナツを食べたあと福島県の藤田駅(国見町)で降りた。数ヶ月前に有楽町の物産展で、国見の町人においでと言われたからだ

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国見町は駅近くで観光ができて18キッパーにおすすめと言われた

 

下調べをしたところ町には蔵が多いらしく、散策を楽しみにしていたが到着が遅れてしまった

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もう暗いし寒い。蔵、見えるかな

 

遅くなった上に物産展でもらった国見町ガイドマップを忘れた。駅に観光案内はない。理想は物産展に来ていたおばちゃんが観光案内所をやっていて、再会したかったのだが

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知らぬ町に一人降り立ったのに対し、藤田駅前は送り迎えの車が頻繁

 

とりあえず歩き出すと蔵はすぐ見えた。住宅地に平然と混ざっている

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付近の庭でおじいさんが剣の稽古をしていた。剣も蔵も平然と並ぶ町、国見

 

公園があった。たしかガイドに載ってたやつだ。辺りに人がいないことを見計らって遊具に登る

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すべり台があったらすべる派

 

小さな公園の先には大きそうな公園が広がっていた

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観月台という由緒ある公園であることが後でわかった

 

ねこだ

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そこにねこが現れた

 

マップを忘れてあてがない自分は、ねこについて行くことにした

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逃げるねこを追いかけるとだんだん距離が縮まり、次第に待ってくれているように見えた

 

もはや並んで歩く我々

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 鳥居のところまで来たのでお参りすることにした。ねこと別れた

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ねこのおかげで来れた古峰神社。謂れが大々的にされていない小さな神社だった

 

お参りを済ませて振り返ると

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ねこ待ってる

 

ガイドマップを忘れたらねこに案内された。不思議な事があるものだ。それからのねこは鳥居の前から動かなかった

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君はお社の遣いだったのか

 

国見町に満足して駅へ戻った。来た道と違う通りにも蔵が見られた

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藤田から岩沼駅へ進み友人と飲んだ。この時どの店も満席で流れ着いたのが「風和里」だが店名はこれを書くに当たり調べた。陽気なママがいて良い場末感であった。

 

翌日は両親と蔵王キツネ村へ

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入口の女性がキツネに似ていた

 

蔵王キツネ村とは山にキツネが放し飼いとなっていて、客の身の安全は保証されない、かわいいキツネの癒やしとスリルのビレッジである。スタッフより“全て自己責任です”と強く忠告されて入村

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獲物を待つ群れ

 

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けんか

 

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大体かわいい

 

無事に楽しむことができた。夏も行ったことあるが、毛がふさふさの冬がやはり良い

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これは大きなメロンパン(国見 あつかしの郷 くにみ市場)

 

キツネ村は両親の提案で行ったのだが偶然国見町の近くで、道の駅くにみ市場へ寄ることができた。自分は洗面器大のメロンパンに、両親はにんじん甘酒に歓喜。くにみ市場は宿泊施設もある大きな道の駅だった。

 

一度東京へ戻り、年明けに再帰

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車中、ノスタルジーある落書き“堂本剛 LOVE♡”を台にして一杯(酒は黒磯政喜屋酒店で)

 

郡山でデカいくまを見つけた。自分は街角のデカいくまの写真を集めている

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郡山で期間限定チョコままどおるを買うなどして過ごし、夕方仙台着。丸昌へ飲みに行った

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メニューにワカメの唐揚げ(140番)がある

 

丸昌は安くて旨い行列ができる居酒屋だ。大衆酒場では仙台で一番人気と言っても過言ではない

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世間で品薄のゲソ天も200円、おでん50円

 

隣席のおじさんがウーロンハイをチェイサーに熱燗を飲んでいて、これは強者と思い観察した。おじさんは一箸ごとに手を合わせ食べ物へ祈っている。

 

しかし自分の視線に気付いたのだろうか。祈りを中断し“次なに飲むの?”と話しかけて下さった。それで1杯頂くことになったのだが、おじさんと同じ2杯制を強いられた

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コーヒー焼酎と熱燗がやってきた

 

おじさんは一年前から週に一度店へ通っていると言い、スタッフのことをみんな良い人たちなんだと繰り返し教えてくれた。自身の注文した料理に手も付けずに

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宮城出身なのに“なんもなんも”という口癖について尋ねたら、青森弁を真似しているそうだ。お茶目

 

2杯も多く飲むことになったし、自分はこの日予定していたはしご酒をやめて、今を楽しむことに決めた。が、それもつかの間、おじさんは急に帰ってしまった。料理と自身が追加注文した酒を置いて

 

一人になってみると自分のテーブルはバイキングレストランのようになっていて、呆然としていたら反対隣のおじさんが教えてくれた。“あの人はそういう人だよ。僕もご馳走になったことあるよ。気にしないで”と

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あと本当は毎日店に来ているそうだ。事情が分かり一人で平らげることに

 

おでんは2周した。料理をかき込む間“なんもなんも”という残像が鳴り響くようだった。神秘的なおじさんであった。

 

翌日は両親と角田市高蔵寺

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高蔵寺阿弥陀堂宮城県最古の木造建築で、平安時代の治承元年(西暦1177年)の建立と伝えられます。


お寺の敷地に謎の植物がなっていた。そら豆の形でドングリの硬さで、玉虫色の産毛を生やしている。父に尋ねたら“せっけんの木に似てるけど違うなぁ”と言った

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せっけん!

 

植物は判明しなかったものの、父の意外な知識に感心した出来事であった。

 

家族の車で高蔵寺から白石駅へ送ってもらい、電車で東京へ戻った

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全国の駅の階段が白石駅みたいに描かれればいいのに

 

これを書いている昨日、父からメッセージが届いた。

『今度山形の高畠にいぐべ。お母さんも行きたいんだど』

…改めて見ると東北弁の濁点入力とは面倒なことだろう。ということで春の帰省はそのようになると思う。良い春が来ますように

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父さんとキツネ