これは春期18きっぷで東京から仙台まで帰省した記録である。
出発から栃木県辺りのまぬけな様子はこちら
帰りみち’18春。ごちゃごちゃ言ってる - きっぷ2000円 酒300円
ところは郡山から。駅に降り立ちいつものメンチカツを買いに行ったら売り切れていた。西那須野のパンも買えなかったし何だか今日はツイてない。がまだ旅は半ば、まだ郡山だ、これからツキを起こしてやろうではないか。どうして盛り返そうかと考え、“次に来る電車に乗る”ことにした。ターミナル駅である郡山からは5方面へ線路が延びている。
郡山とはよく言うけど調べたら住所の漢字が難しい。「ひうち」って
次に来た電車は磐越西線、快速会津若松行きだった。期待を胸に乗り込む
水郡線でなくて安心した(戻る電車が少ないから)
迫る山
目の前にあるのはたぶん運転士さんのカバンと弁当
あまり遠くまで行くと今日中に実家に着けなくなると心配して磐梯熱海温泉駅で降りることにした
旅行感が高まる看板
駅前には温泉宿の送迎バスが停まっていたり、広場に足湯がある。温泉街は風情があっていいな。近くにあるといいな。てきとうに歩き出した
天気が悪い
風情がドンと立っていた。こけしはご当地感があっていい。と思ったら移転していた。転地はわずか150メートル先らしいので向かう
温泉は見当たらない
着いたが休みのようだ。残念
こけし庵さんに詳しいページ:佐藤正 | Kokeshi Wiki
こけし庵から振り向くと公園があった。自分は公園の遊具を見ると遊びたくなるのだが、いかんせん大人なので我慢している。だが今日の公園には誰もいない、見られていない
今ならいける
ふだんなら電車などで床にカバンを置けず吊革も苦手だが、今日ばかりは砂の地面に置き、綱や鉄棒をぎゅうぎゅうに握る。しがらみから解放だ。
久しぶりのすべり台はとてもスリリングで、この日一番の高揚を迎えた。下からかけのぼったらすべり落ち、尻もちをついて一人でにやとした
日頃からこのスピードで遊ぶ子供たちに対し、日に日に歩く速度落ちる我々大人よ
公園を出て先を進んだ
路地の猫を追ったり石仏を眺めるなどしながら磐梯の熱海を歩く。
湯泉神社だ
熱海温泉碑の新しいのと古いの
風化の碑も、新しい碑のエッジもかっこいい
小一時間が過ぎて郡山へ戻る電車時刻のために駅へ向かうと、温泉旅館が現れた。どうやら駅から、温泉街とは反対の道を来ていたようだ
せっかくのこけし施設も寄る余裕がない。てきとうに歩いているので距離感つかめないが、先を急ぐ
いよいよ駅だろうという時におばあちゃんに声をかけられた。〝どこへ行くの?”と尋ねられたので、駅がこの道で合っているか聞いてみると、近くだから送ってくれるという。
また、〝この辺は何もないけどコンビニができたよ〟とコンビニの場所も教えてくれた。〝お菓子買うし一緒に行く〟と言われたが自分はコンビニに行く時間がない
もう駅
ごめんおばあちゃん。別れを告げて電車に乗る。
コンビニの場所は、〝どこまでもどこまでもまっ~すぐ〟だそうな。
帰りの車内で町のフリーぺーを開くと、先ほどの駅前に多目的交流施設ができると書かれてあった。あのおばあちゃんも楽しめるところになるといい
あとコンビニ併設だといい
磐梯熱海温泉駅へ寄ったおかげで満足のいく旅となった。
郡山に到着して念のためにまた肉屋へ行くと、メンチカツが売られていた。不確かだが1日に2回揚げているらしいのだ。運良く1枚購入。するとメンチ130円に対しデコポンまでもらえた。
とてもツイていた。