静岡の芹沢銈介美術館に行ったあとのこと、電車に乗って袋井に「たまごふわふわ」を食べに行ったが駅前の観光案内所にて、“今の時間は食べれない” と告げられた
再現タイプの店はどちらも、昼と夜の間の準備時間だったらしい。
夜の営業開始まで約3時間ある。どうしようか。聞くと袋井では近年、商店街に人形を見ることができる雛祭りイベントを始めたそうだ。まず外に出てみよう
“ジャニーズ見にきたの?”と案内のおじさんに尋ねられた。翌日に近隣でコンサートが開かれるらしい。袋井のことを知らずに訪れたが、きっと町が誇る立派なホールがあるに違いない。
たまごふわふわとは、江戸時代に袋井宿の朝食だった名物で、二条城の献立にもなった。自分はテレビで知ったが、料理のイメージができないでいた。果たして今回食べることができるだろうか…
いきなり食べれた
すぐ近くにあるふわふわ提供店に、念のため入ってみたら、ふわふわ作るスタッフが今はいないとのことで断られた。が、どこから来たのか尋ねられて東京だと答えると、“じゃあおばちゃん、上手じゃないけど作ってあげる!”という運びだ
ふわふわができるまでつまんで~という果物と、ふわふわ後に野菜の小鉢まで頂いてしまった。これで300円。
たまごふわふわはお出汁に泡立てた卵がのっている。茶碗蒸しのような味を想像していたが、塩気がなくあっさり。
見た目のボリュームより全く軽く食べれる(飲む)が、土鍋のような器と泡により、いつまでも熱く、満足感が得られた。ハイブリッド系お出汁と言えよう
家が近いならブロッコリーあげるのに、と言われて近所に住みたくなった。
ごちそうさまでした。
街の居場所-もうひとつの家: http://www.fukuroi-kankou.jp/wp/archives/604
観光案内のおじさんに聞いた、商店街の雛祭りの様子を見に向かった。静岡県としては「駿河雛具・雛人形」が国指定の伝統的工芸品で、雛祭りイベントは稲取の「つるし飾り」が有名だ
袋井可睡齊も有名だが、商店街では?
ケーキ屋さん。奥の喫茶スペースで近所の方々が語らっているようす
お米屋さん。通路おめでとう
文房具屋さん。おかみさん作
おかみさんのひと針、ひと針、
人形を見るためにのぞいたウィンドウから、生活を少し感じた。地方の小さな町の寂しさ、暖かさ。その商店の風景を、人形が可愛く彩っていた。始まったばかりのイベントと聞いたが、今後盛り上がっていってほしい。
後日東京で、たまごふわふわの歌に遭遇した
ゆるキャラ、手が動かないため他のキャラたちの中で異彩を放っていた。くちばしが微動する。