きっぷ2000円 酒300円

18きっぷでぶらぶらしたり酒を飲んでいます。恥を書いて昇華する。

酒まつりと結婚式のバスを間違えた

福島県の酒蔵「仁井田本家」の祭りと結婚式場に向かうシャトルバスを乗り間違えた。先日この失敗談を知人に話したところ興味を持ってもらえたのだが、うまく説明できなかったのでここで経緯を整理してみたい

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にいだの感謝祭へ行くのは今回で2度目であった。

前回の記事

sinomiy.hatenablog.com

  

 

前と同じくシャトルバスを利用しようと、郡山駅前のロータリーにとまっている中からそれらしいバスに急ぎ乗った。間もなく出発のはずだった

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そういえば今回は乗車の受付がなかった。写真は前回の様子

 

バスに乗り込むとまわりの乗客に黒いスーツの男性が多く見えて、会社グループでの参加が多いのかなと思った。

 

グループの会話が聞こえてくる。〝会うの○○ぶり…いま子供は○人いて…〟恋人がいない者は〝今日の出会いが…〟などと話している。

 

会社の仲間同士ではないのかな。とくに気にしないでいたがバスの発車時刻は少し過ぎているようだ

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祭りが楽しみだ。バス利用者はあとでお酒がもらえる特典付き

 

そのうちにドレスを着た女子3人組が乗ってきて、おや、と思った

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これはイメージ

 

3人組の1人が自分の隣に座り、彼女はぽっちゃりしていたため二人がけのシートが狭くなり、嫌だなあと思った。ドレスからのぞいた素肌が触れそうだ。

 

だがドレスを目の当たりにしてやっと、このバスは違うかもしれないと考え始める…

 

「このバスは酒祭りじゃないんですか?」

 

聞きたいが、バスを間違えたうえに行き先が酒である。まぬけすぎる、どうしようf:id:sinomiy:20181022220937j:image

イメージ

 

なんとか「酒」というワードを出さずに尋ねたいけれども言葉が浮かばない。車内にはあと少しで発車とアナウンスが流れた。

 

バスは発車しようとしている。

どうしようかとしていたら奥の女子2人が、パールのネックレスの会話を始めた。

 

パールといえば結婚式か?一瞬考えたが余裕はない。ぽっちゃりに尋ねた。

自分「すみません このバスは結婚式に行くんですか?」

 

ぽっちゃり「あ、はい」

 

とっさに〝たいへん!〟と言葉を漏らしながらたしか自分は席を立ち、運転手に〝乗り間違えました!〟と言ったと思う。

 

 

 バスはジリジリと動き出していた。

 

 

 

降りて改めてバスの張り紙を見るとそこには、[井戸沼家・本田家]と書かれていた。

 

井戸沼家・本田家  

 仁井田本家

 

ほおぉぉ〜

 

 

その後無事に仁井田本家のバスに乗り、会場へたどり着くことができた。ぽっちゃりが隣に来てくれたおかげである。嫌だなんて思ってごめん

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井戸沼家様、本田家様、おめでとうございます 

 

 

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この話をどこかでする度に、「まだ飲む(酔う)前だったんだ」と言い訳することだろう

 

 

亀崎の坂めぐり

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愛知県の半田市亀崎の家々が個人宅でマイ地蔵を所有していることをサイトで知り、自分は石仏が好きなので向かうことにした。亀崎広島県尾道に例えられる、坂道が多い町だ。

 

名古屋から電車に乗り40分くらいで到着
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駅舎は日本最古の明治19年のもので、スタートからありがたいもの見た

 

改札は無人、駅を出るとすぐにマンションが並ぶ広い道路。観光案内所は見当たらなく、とりあえず目の前の道を進んでみた。さっそく坂になっているが車が多く走り、尾道らしさはない。

 

広い坂道を下ったところから昔ながらの町並みが見えてきた。そこに一軒の酒屋があり、入り口には故郷、宮城県の酒の幕が掲げられている

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銘酒、伯楽星

 

愛知県でなぜ、と思っていると店内からおばあちゃんが出てきたので会釈し、何となく立ち止まっていた訳を話すと、おばあちゃんが酒屋のおかみさんに引き合わせてくれた。

 

伯楽星は故郷で人気だけれど、これほどまで知れ渡っているのか尋ねると、酒屋庄兼さんが特にこだわりのある品揃えであり、愛知で扱っている店は唯一ここだけということだ

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雅山流・伯楽星・雪中梅・富久長など全国の日本酒・地酒の店 愛知県庄兼

感激して思わず地元の友達にラインした

 

〝愛知県内の人が他県で飲んだ伯楽星を気に入って、ここまで買いにやって来る〟と聞いたが、店のサイトにはまさに「蔵元様とお客様のパイプ役」と書かれていた

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あと、「まずは買わなくても良いので遊びに来てくれたら嬉しいです」とも書かれていた。いいんですか?

 

次におかみさんから教わった「街かどサロンかめとも」へ行き、坂めぐりマップを手に入れた。それによると駅から庄兼まで通って来た道は、10番の掘割・相生坂だったらしい

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イラストが素敵

 

マップには21もの坂が載っている。しかし自分には全てをめぐる時間がないので、サロンの方と相談して3つの坂をめぐる小周りのコースを決めた。所要は1時間くらいのつもりだったが、2時間かかることとなった。

 

ただでさえ方向音痴なのにマップの地図が簡易で、不安を抱えながら細い路地を行く。途中に標識が現れると安心した。ここからが大坂らしい
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6番を登る
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大坂を登りきり、振り返るとマップ通りの景色が見えた。猛暑の中登ってきたので海がとても清々しく見える
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大坂は町の看板だ

 

次に7番の秋葉坂を目指すが、峠の分岐点にその表示はなかった
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これは小坂か?
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辺りに道を尋ねられるような人がおらず困っていると、これまでのひしめく家々の感じではなく、小高い広場にポッカリとした家があった。降り注ぐ日差しの下、緑が茂る庭でおじさんが洗濯物を干している。

 

救世主だ。

 

「ここはどこですか」と尋ねると、おじさんは洗濯物を放って部屋へ入っていった。訳がわからず待つ間、物干し竿にフワと置かれた服が飛んで行きそうだったので、ハンガーにかけた

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知らない町の知らないおじさんの洗濯を干した思い出

 

そうしているとおじさんが地図を手にして戻ってきた。地図ならあるけど、と自分が坂めぐりマップを差し出すと、〝ここは載っていない〟と言われた。なんと、おじさんに聞かなければ延々と歩くことになったかもしれない

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半田市のマンホールは虫柄

 

ちなみにマップの中からおすすめの坂も聞いてみた。〝この町に住んでいたら坂なんて当たり前で…〟と言うが、しいて選んでもらうと弘法坂。かめともサロンでもすすめられた、自分のコースに含まれる坂だったf:id:sinomiy:20181020194811j:image

かめとも

 

しかしマップに載らない、おじさんの家の近くの、海を広く見渡せる坂もずいぶん素敵であった(先述の写真)。

 

おかげで秋葉坂に着くことができた

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7番、秋葉坂。坂にショートカット用の階段が付いている
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坂を下ったところに、秋葉坂の解説にある[学]印の鬼瓦の商店が見えた
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魚牧さん。通称お牧さん

 

ちょうど飲み物が欲しかったので入った。せっかくなので店の主人へ[学]とは何かを聞いてみると、ここは元学校だというf:id:sinomiy:20181017004444j:image

たしか明治時代の亀崎小学校の校舎で、半分は壊したとか…今度ちゃんとメモ持って聞きに行きたい

 

魚屋が元学校である。売り場の奥に井戸があり、そこは元用務員室だったそうだ。貴重なものを見せてもらった

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現在は魚の調理場

 

お牧さんへもおすすめの坂を尋ねてみると、ポッカリの家のおじさんと同じく、坂は日常なので特別良いと思わないようだが、弘法坂が選ばれた。広げた坂めぐりマップはこの頃にはもう、自分の汗でクシャクシャになっていた

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街かどではテーブル化された井戸を見た

 

井戸についてサイトより:散策すれば、鋳物ポンプの井戸、トタン屋根の井戸、土間の奥の井戸、空き地に残る井戸、お地蔵様のある井戸……遠い記憶を呼び起こす。

古井戸(ふるいど) | 亀崎の名所・史跡 | 亀崎潮干祭

 

そうだ、お地蔵様である。

今これを書きながら忘れそうになっていたが、当日も坂めぐりに精一杯のため忘れていた。お牧さんを後にしてから現れたお地蔵様により思い出し、今回2体に会うことができたが、マイ地蔵だけあって手入れが行き届いていた

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町には十数体がいるらしい。もし全地蔵を探していたら、単純に考えて旅のボリュームが5倍になっていただろう

 

お牧さんで次の道順を確認して来たけれど、また迷っていた。砂漠で水を求めるが如く「坂を…坂をくれ…」と歩いた

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やっと着いた。ここがみんなのおすすめ弘法坂

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8番、弘法坂は坂めぐりマップの表紙だ

 

茂る木の葉に隠れているが、坂の上には東光寺が建っている。自分は道に迷いすぎて時間がなく、特に見学をしなかったけれど、あとで確認すると45体もの弘法大師像が祀られていているそうだ

chuplus.jp

涼しい頃にまた行こう

 

目的の3つの坂をめぐり終えて駅へ戻った。電車が来る時間まで少し余裕があったので、駅前の売店でサンドイッチを買うことにしたf:id:sinomiy:20181018142034j:image

はんぺんフライサンド。自分は手作りサンドイッチが好きだ

 

その売店は駅によくあるチェーンではなく、海の家の外観をしており、窓口のおじさんにもどことなくバケーション感があった
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「牛タン」人気No.1☆

 

世間話をしているとフードメニューに故郷の名物、牛タンがあることに気が付いた。聞けば、ある時に食べたら美味しかったので仙台から仕入れることにしたそうだ。伯楽星に続き、故郷と亀崎の繋がりに出合えたf:id:sinomiy:20181019004957j:image

こちらは秋葉神社

 

最後に売店のおじさんへ、良い町でしたと告げると、〝住めばいいじゃん〟と言われて一瞬、お嫁においで、ということかと思った。


海を眺め洗濯を干すのは気持ち良かったし、故郷の酒があり、幸いに坂を登る体力は十分だ。悪くないかもしれない。

 

というのは冗談だけれど、亀崎は魅力的な町でした

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はんぺんフライサンドを最古の駅で食べる喜び

 

 

 

 

 

 

三河三谷で私はミヤ

 

当方、名を宮西と申す。それでシンパシーを感じ、三河三谷(みかわみや)駅で降りてみた

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○みや歓迎○

 

ミヤと付く地名などたくさんあるし漢字も違うけれど、三河のミヤは行きたいと思ったのだ。駅へ降り立つとさっそく歓迎してもらえた。

 

町へ出たらミヤを冠とした看板に嬉しくなった。

 

ミヤスポーツだ!屋根がかっこいい
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ミヤ電気だ!
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ミヤ漁港だ!

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三河三谷は愛知県蒲郡市に位置する。大きい観光・商業施設が多い隣の蒲郡(駅)に対して三河三谷は、歴史ある温泉と商店街が残る落ち着いた町だった

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路地裏

 

町並みを先に述べたが、駅の地図を見てひとまずの目的地をスーパーに決めて進んだ

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地図の中に記されていた「ドミー」を調べたらスーパーで、ポップな響きが気に入った

 

ごく普通の駅前の様子から、突飛なことが起こるなど予期せずに歩き始めるとすぐに黄色い看板が目に飛び込んできた。「ザ!りがに道楽」

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注意喚起の色

 

薄暗くて室内の様子はわからないけれど、白いランニングシャツのおじさんがチラチラ見える。ザリガニ取りの趣味が高じて展示しちゃったのだろうか。一歩引いて観察していたら招き入れられた。

 

〝よかったら見てよ〟という具合いに、入ってみると小さな水槽がたくさんあったf:id:sinomiy:20180929131034j:image

こんな写真しか撮ってないけど水槽ギッチリあった

 

ザリガニの説明をするおじさん。繁殖させてネットで売って全国に発送して最近の人気の色はこれで天然のうなぎもやっていて……

前職のカツ丼屋は元々続けるつもりはなくて転職して、今はそのへんの川で取った水草とかが売れる。お金が勝手に入ってくる……

 

ザリガニ実店舗は現在国内に2〜3店しかないらしい。会話の端々に偉人感が漂うので、もしや本など出してるの?先生とか?と尋ねると、おじさんは〝先生じゃないけど弟子ならいるよ〟と答えた。

 

おじさんは師匠であった

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ざりがに道楽

「ザリガニ掲示板」がブログのようになっていて面白い

 

そして弟子は、あの竹島水族館の館長だった

 

www.itmedia.co.jp

 

インターネットには館長のインタビュー記事がたくさんある

 

かつて竹島水族館で働きたいと言った弟子へ師匠が大学進学を勧め、卒業後は本当に働くことになったし、今や有名館長だ。感動秘話であった。

 

師匠は通りがかりの自分へ30分もお話してくれた

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ありがとうございました

 

なお竹島水族館は自分も行ったことがある。その時の記事:蒲郡 竹島水族館 - きっぷ2000円 酒300円〝好きなタイプあむろなみえの〟方が弟子だったとは。

 

 

再びスーパーを目指して歩いたら、すぐに足を止めることとなった

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手づくりサンドイッチ

 

この「音羽家」はパン屋ではなく食品雑貨が並ぶ商店だった。売場の奥に飲食スペースが設けられていたので利用したら、ポットの冷えたお茶がサービスで、頭上のテレビからは24時間テレビが流れていた。日本の夏休みである

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うねるチキンカツ。自分は手づくりサンドイッチが好きだ

 

ふとおでんコーナーに目をやると「関東煮」と書かれていた。愛知のおでんなら味噌味か、三河三谷静岡県に近いので静岡味も考えられたが「関東」。気になったので店主に聞くと、味噌は食べるときに付けるそうだ。何気なくも新鮮に思うミヤのおでん事情であった

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店の壁面に関東煮の大きな看板があった

 

車が行き交う道路沿いを行くと海が見えた。このミヤ漁港は駅から10分の距離にあって、徒歩のちょい旅で海の風景が見えるとはありがたいことだ

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マリーナのボートが並ぶ景色や釣人に夏を感じた

 

目的のスーパーがマリーナの先に見えた
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スーパーと、山の上に何かが見える。ミヤ大仏だろうか

 

「ドミー三谷店」到着
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山の上に望める大仏様は子安弘法大師(19m)だった

 

ドミーは愛知県三河地方を中心に展開していて大正2年の創業らしい。ちなみにイトーヨーカドーは大正9年らしい

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この三河地区には醸造業など、伝統的で優れた食品が多くあるため、老舗メーカーとの共同開発などにより、郷土色のある新商品をご紹介していきたいと考えています。愛知県三河地域で事業展開するスーパーマーケットチェーンドミー | 三河を中心に37店舗を展開する地域密着型スーパーマーケットです

 

ドミーで見たぼてこ焼そばとは何だろうと、後で調べると「ぼてこ」は安城市発祥のお好み焼きチェーン店で、先代は大阪の「ぼてぢゅう」で修行をしたそうだ

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ぼてぢゅうの流れを汲む味が298円の半額で。旅の都合上買えなかったことが残念だ

 

ドミーで折り返し駅へ、違う道を通って戻る。

 

古い商店街の建物がアパートか学校に見えた。現在は空き家が多そうだ
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ミヤ電気はこの商店街にあった。昔はミヤと付く店がもっとあったのだろうか

 

レトロな外観が可愛いすずらん美容室
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近くにリニューアルしたらしいすずらんがあった。家族が継いだのだろうか

 

ザ!りがに道楽まで戻った。師匠の話を聞いていた時に隣の肉屋はひっきりなしに客が来るなぁと気になっていたので、何か買って帰ることにした

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師匠にただいまの挨拶をした

 

揚げ物をいくつか購入した。店内にはウド鈴木の番組の色紙が貼られていたので、この辺りの名物店なんだなぁと思った。

 

 

 

ミヤの散歩も終わりである。いよいよ駅に近付いた。その時、駅前の酒屋のウィンドウ越しにおじさんたちがカップ酒を飲んでいる姿が目に入った。

 

今ここに角打ちとは運命でしかない。旅のハイテンションで少しも恐れず突撃した。〝ここで飲めるんですかっ!?〟

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我ながら目ざとい

 

店内のおじさんたちは明らかに戸惑っていた。〝飲めるけど…〟。モゴモゴした返事だった。理由は角打ちでなく、店主の仲間内の飲み会だったからだ

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飲めるなら飲ませてもらおう

 

店主の仲間の輪に混ぜてもらった。肉屋で買ったメンチも遠慮なく一人で食べた。食べ時が来たのである。

 

今まさにメンチがテレビに映ったから
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今食べるしかない、カンパイ!

おじさんたちがそろそろだなと言い出し、チャンネルを合わせるとミヤを舞台とした「ウドちゃんの旅してゴメン」が始まった。さっき行った肉屋が、おばちゃんが、ウドちゃんが、テレビに映ったのである。

 

地元のみなさんとテレビを囲んで飲み食いした。番組へのリアルな感想が飛び交う。そうしているうちに肉屋のお兄さんが我らの現場へ顔を出した。何という臨場感だ

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真夏の三河湾クルージング 愛知・蒲郡市:2018年8月25日(土) | これまでの旅 | ウドちゃんの旅してゴメン - 名古屋テレビ 【メ~テレ】

メンチカツはその場にいたおじさんもおすすめと言っていた。

 

テレビを見た後は、自分が町を歩いた話を聞いてもらった。ミヤの人たちは皆やさしかった

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ザリガニ師匠に会い、音羽家のコーラのグラスで茶をがぶ飲みし、潮風に吹かれ、ドミーを回ってみんなでテレビを見て、ミヤの夏を満喫した私でした。

 

 

9月まとめ〜そろそろ落ち着きたい

 

9月の酒場を振り返る。

 

入船ラクミ、升盛りが口コミ通りすごい
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新富町サ嘉ダチも、うわさ通り美味しかった
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茅場町今田商店は自分の好みに合わせた利き酒セットを作ってくれる。親切
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日本橋ふくしま館でとても好みの酒に出会えた。エイセン
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福島県いわき澤木屋、試飲がおちょこ1杯100円からで、店主が素敵
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新橋おさけ村の「変ったセット」の日本酒はまるでワイン
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有楽町いしかわ百万石物語、数馬酒造の人がおもしろい
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栃木県鹿沼で以前から気になっていた駅という店、紅生姜天がもちっとして饅頭みたい。ママと常連のお姉さんと、女性がパワフル
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栃木県小山いごっそ、いもフライの衣が春巻きのカドくらいガリガリで好きだ
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蒲田八重瀬のおでんが好きだ、こってりしている
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大井町武蔵屋で会った若いカップルに八重瀬をおすすめした。お待ちしてる
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大阪の京橋、まついから岡室酒店、たちのみねこ、多聞、京屋へ。大阪の酒街は入ったら抜けられない
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隣のお姉さんからもらったカレーf:id:sinomiy:20180912182958j:image

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ロックバンドのTシャツみたいな文字

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仙台の酒造大沼でまかないのカレーをもらった
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山形県朝日町ワイン城、試飲が20種と事前に聞いたが豊富さに浮かれて覚えていない
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福島県「にいだの感謝祭」へ行くシャトルバスと結婚式場へ向かうバスを乗り間違えた
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代々木公園「勝手にサザンDAY」で缶酎ハイ→人形町加島屋→新橋壱番館→神田イチゴー
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日ノ出町試聴室3へ自ら赴き、誕生日を祝ってもらう
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新橋たこ助に初めて入り、立ち飲みプロに少し近付けた気がした
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蒲田原価ビストロBANで誕生日会をしてもらった
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また一つ年をとったし、大人らしい飲み方をしたいものだが…
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綺麗じゃないのでモヤかけた

 

実家の両親の晩酌のツマミは渋かった
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珍味すぎる。自分もこうなるのだろうか。

 

 

 

 

 

神戸 ライブと酒場

 

好きなバンドのライブを見るために神戸に行って、その前に飲み歩いた。まずは朝から営業しているホルモン焼きが50円の店に向かった

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神戸観光のメッカ、ハーバーランド

 

神戸駅で下車するとハーバーランドへ続く爽やかな道があった。神戸といえば港だ。しかし自分は一直線にホルモンを目指した。

 

その店はデイリーポータルZというサイトで知り、ハーバーランドの近くとは思えない昭和が色濃く残る様子に強く惹かれた。

じゃりン子チエに出てくるホルモン焼きを探す旅 - デイリーポータルZ

 

記事と同じくなかなか店を見つけられないでいると、〝日本最古JAPANビリケン〟の看板が見えた。ビリケンは東京だとよく、串カツ屋の前にいるやつだ

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串だおれ新橋店さん

 

せっかくの最古なので寄ってみる

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「松尾稲荷神社」、手水舎がキツネ

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お参りして朝酒の背徳感を少し拭おう

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提灯がたくさん掛けられている。「ビリケン様はこの奥にお祀りしてあります」

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こちらが最古のビリケン様だ。黒い。良い酒が飲めますように。※あとで調べると、大黒天風の「ジャパンビリケン」の中で最古とのこと

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松尾稲荷神社を出るとすぐに目的の店「中畑商店」が見えた。先ほどは全く気付かなかったのに、参拝の効果か

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奥に〝ホルモン安くてうまい50円〟の文字が

 

この時午前10時半である。9時半から営業しているとの情報だが平日だし、本当にやっているのか不安だったけれど近づくと先客の二人組が見えてほっとした。

 

チューハイとホルモン、アバラ、シンゾー、レバー串を注文。パンチのあるタレで酒も肉もあっという間に平らげ、塩味で2セット目を注文した。自分は特にレバーが好きだった

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白鶴の中身は賀茂鶴、痒み止めはビリケン様のところで蚊に刺されたから

 

ところで先客のおじさんに、神戸へYUEYという千葉のバンドを見に来たと話すと、おじさんの一人が、〝千葉(出身)と言えばバンプでしょ!〟と言った。

 

おじさんはBUMP OF CHICKENのファンで、姫路から他県までライブへ足を運ぶそうだ。60才位だろうか、その年齢とのギャップに驚く。息子の影響でファンになり、奥さんとも3人でライブへ行き、今では息子自身も東京でバンド活動をしているそうだ。

 

何とも夢のある話だ。音楽の話をするおじさんはいきいきしていて自分も嬉しく思った。

 

ちょうど最近、店が掲載されたという新聞を見せてもらった。そこには「昔からの常連客とその子、孫…、インターネットで遠方から…」と書かれてあり、自分がいた時も〝孫ををつれて遊びにきている娘へ、買って帰る〟というおじいさんが来られた。中畑商店は正真正銘の名店であった

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夫婦のいい顔!

 

 

店を出てから、夜のライブまで町をぶらぶらした。7時間くらいぶらぶらした。

 

中畑商店で教わった「神戸大仏」を見に行った。能福寺の神戸大仏は日本三大大仏の一つ(諸説あり)だ。ホルモンついでにビリケンと大仏も見ることができてありがたい。ちなみに兵庫県には、日本で2番目に大きい大仏(観音)もあるそうだ

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猛暑のため港を歩くことを諦め、「高架下」へ。高架通商店街はJR西日本との立ち退き問題があり、考えさせられる。暑さが引いた
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「神戸風月堂ミュージアム」の工芸菓子。実物大の松の盆栽、これお菓子!
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但馬牛や神戸ビーフを扱う「森谷商店」の夏休み限定ウインナードーナツ
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角打ち「石原商店」のにごり酒
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時間が迫ってきたのでライブハウスのある三宮へ移動した。そこで「三宮センイ商店街」へ行ってみたら問屋街らしい活気はなく、商店の多くが居酒屋に代わっていた。

 

ある洋品店で年配向けの服を〝お母さんに買っていかない?〟と勧められて、買えなかった。センイ商店の存続は応援したいけれど趣味に合わなかった

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商店街について話を聞かせてもらったのにタダで店を出た

 

元センイ商店かどうかわからないが、辺りの一角にあった立飲み屋に入った。そこは卵焼きがレトルトで、センイも買わず適当にレトルトを食している自分は、応援に反して情けない
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やりきれない気持ちでいたら、ここぞという食堂を目にして入った。「家庭の延長 皆様食堂」。この店は古くからセンイ商店街とともにあったに違いない

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酔っていたせいか変な角度で

 

食堂という名の店内はU字カウンタで居酒屋ムード、古くからの常連らしい客でいっぱいだった。自分は隙間に入れてもらい、時間がないのでおでんを3品だけ注文した

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既に酔っていたためお茶をもらった。ウインナードーナツの時に缶酎ハイも飲んでいた

 

この色の濃いおでんが美味しかった。大阪とも姫路とも違う。しいて言えばぼっかけのように甘じょっぱい。

 

自分がライブに行くと告げると、周りのおじさんたちが神戸のライブハウスの話をしてくれた。全国には全く及ばないが、自分が回った様々な酒場で、おじさん(お客さん)が積極的に音楽を語るのは珍しいと感じた。神戸の特色だろうか

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壁の色紙、「皆様食堂」には歌があるらしい。作曲は三枝成彰さん

 

皆様食堂のみんなに見送られてライブへ向かった。センイと食堂とこれからも長く続いて欲しい。

 

朝から酒を飲み音楽の話をして満は持した。が、ライブハウスの場所がわからなかった。近くのはずだと立ち止まり見回すと、神戸で活動するバンド「ヒダリ」の太田ヒロシさんがいるではないか。

 

〝太田さん!アートハウスってここですか?〟と、ぶしつけにも聞き、ライブに間に合うことができた。

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太田さんもYUEYを見に来ていた

 

ライブハウス入場の際に、外出と再入場確認のスタンプを手に押された。自分の知るかぎりでは珍しいことだが、神戸の多くのライブハウスでは開演中の出入りが可能であることを、太田さんから教わった。

 

神戸にはそのような自由に音楽を楽しめる風潮があって、酒場のおじさんたちもライブハウスに通じていたのだろうか。

 

神戸楽しかった。皆様ありがとう

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そういえばかつて宇都宮のアーケード街で、フジファブリックのメンバーにライブハウスの場所を尋ねたことを思い出した。

 

 

YUEY▷https://youtu.be/4ezClhz_eDs

おじさんの息子のバンドshellfish▷

https://youtu.be/dmiPSxs-Kx4

ヒダリ▷https://youtu.be/O_LdxN-81DA

 

 

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