近年自分は北関東のひなまつりを巡っているが、そろそろ押さえておきたいところがある。それは真壁のひなまつりだ
さすが権威ある真壁のひなまつりには〝和の風第十七章〜〟という重々しいタイトルが付けられている
真壁訪問がなぜ遅れたかというと、コンセプトとしている2000円くらいのきっぷでは行けないからだ。都内から電車で向かい、バスに乗り換えなければならない
真壁のひなまつりは有名なので多くのブログに綴られている
しかし調べると、バスの乗車時間が片道40分もかかる距離なのに、運賃はたったの200円だった。安心して出かけた
真壁は石の産地で、車窓からはいくつもの石材店が見えた
道路に「ゆっくり燈籠(とうろう)桜川市」のスローガンが掲げてあった
石像を眺めながら進み、バスは真壁ひなまつりエリアに到着。みんなのブログで予習した通り、古い町並みの商家に雛人形が飾られていた
甘酒のおもてなし
やはり特筆すべきは石のお雛様だろう
ご当地キャラクター「いしおさん」。プロフィールに〝いつも固まってめったに動かないです〟と書かれている
本屋に「水戸の石仏」という専門書があって気になった
入口の先に盛られる飾りが額縁庭園のよう
見学エリアがAは52番まであって、同等にDエリアまである。1日では回りきれない
写真下の石窟には仏像でなく鮮やかな人形たちが
お菓子屋さんのガラスに何か写っていて、振り向いてみたらいた奴
真壁のひなまつりともなると毎年大勢が訪れていて、飲食店や物販が盛んだ。普段は閑散としているであろう民家の軒先や通りにテントが張られて賑わっている
名物は「うまかべすいとん」
「いしおさん雛饅頭」。可愛いかどうか
とうふ売り切れ
人気コロッケ店の飾り。「3日に一度は焼肉料理」と呼ばれていた時代があったらしい
色んなものが売られていて蚤の市のよう。福来みかん塩というのが美味しかったけれど買い逃した
ひなまつりの成熟と社会問題について
「何か買って」の訴え
西岡家住宅(明治中期・登録文化財)は、酒造蔵として建設され、明治後期からは味噌、醤油の醸造と西岡本店の酒販に使われた
お猪口を2個買ったら“さっきのお客さんはいろいろ買ってったヨ”と言われた。店の奥にあった食器類を奥さんか娘さんが洗って売ることにしたそうだ
古いレジはひなまつり期間しか使わないそう。ひな道具だ
真壁のひなまつりは土日は大変な混雑と聞いているけれど平日に訪れたので、のんびり町を見ることができた
村井醸造さんのお酒の試飲
先々月新着図書は「さば水煮缶」
C36上野家、展示品は「昇り蛇とひな人形」
額に入った蛇皮を〝下からなぞって〟とすすめる上野さん
蛇ブロマイドをもらった
平岡恵美子ギャラリーには見事な布絵が並ぶ。躍動感と色使いが好みだ。片隅に恵美子さんが黙って立っていて、作品の説明などしないのかな?と思っていたら
〝今のおじさんメッチャ汗くさくて息とめてた~〟と言った。可愛らしい人だと思った
伊勢谷旅館の惣菜「きみつかれ」について尋ねると、栃木のしもつかれと同じらしい。こんな会話も土日は混んで、できないかも
真壁藍保存会の藍の飾りに身が引き締まった。両サイドには物販が並ぶ
真壁のひなまつりは、町人や観光客や幅広い層が、食べて買って売って思い思いに楽しむ、年に一度の大イベントであった
静かな町がショッピングパークとなる数日間
愛犬の撮影に来ていた女性たち
撮らせてもらったら、犬全く動かない。おりこう
自分も撮らせてほしいと言われた場面があった
おじさんは毎年趣味の写真を撮りに真壁のひなまつりへ来ているそうだ。地元おばちゃんとの、今何時かという会話で〝4時なんか なるわけあんめえよバカ!〟(4時にはなっていないよバカ)と言われていて、仲が良いなあと思った
いい顔してる
今年の真壁ひなまつりの模様を吹奏楽にのせる良い動画があったので添付させてもらう
帰りもヤマザクラGOに乗った。車内は桜川市出身声優によるアナウンスが流れ、様々な戒めの言葉が発せられていた
〜お客さま〜最近運動してますか?ラジオ体操とかいいみたいですよ♪
〜スマホをご覧のお客さま、ちょっと顔を上げて。窓に四季の移ろいを感じますよ♪
〜夢はありますか?夢に向かって走りましょう♪
のらりくらりの中年女には、なかなかに突き刺さる40分を過ごした
貰ったブロマイドとおちょこ