夏。18きっぷを使って東京から仙台まで帰省すると、途中の黒磯の様子が変わっていた。駅から正面にのびる大通りの再開発が始まっていたのだ
現在のすみれ洋装店(18年8月)
通りは活気があるとは言えないけれど、しみじみと落ち着いて好きだった
すみれの軒先で売られていた可愛い生地
その通りに入る前に、駅前のカネルブレッドでいつものドーナツを買ったのだが
唯一無二のドーナツ
開発中の大通りに新装開店を控えたカネルブレッドを発見した
さすが人気店だから店舗拡大だろうか
そういえば「元気ほん歩」が見当たらない。この場所はもしかするとここではないか?少し前に「いきいき百歳体操」に参加させてもらったコミュニティサロン元気ほん歩の間口に似ている
体操した時のこと:栃木デスティネーション - きっぷ2000円 酒300円
観光案内で確認するとその通りだった。サロンは町のお年寄りの憩いの場であり、自分はよく〝カネルブレッドが好きで…〟と話していた。まさか跡地に出店とは、皮肉と思った
パンを買ったあと世間話をしに行っていた
観光案内のお姉さんが言うには、もともと決められていた運営期間が終了し、移転はしないとのことだ。市の助成金とかの問題らしい
建築中の〝まちなか交流センター(仮)〟とは別もの
新しい施設には図書館などができるそうだ。元気ほん歩とは違うかたちになるが、お年寄りが楽しめる場所になってほしい。
またお姉さんは、新幹線の駅が隣の那須塩原にできるまで(1982年)町は賑わっていたのに、と悔やんでいるようだった
そこで自分は、18きっぷ時期の改札内は今も賑わっていることを伝えた。お姉さんは知らないでいたが、黒磯は乗換駅として大勢が利用しているのだ。勝手に18きっぷユーザーを代表して言いたい、我々は黒磯の発展を期待しています。
この日、黒磯のあとに郡山の「アトリエ久」を訪れると、久子さんが店をたたむための片付けをしていた。自分はショックで上手い言葉が見つからなかった
アトリエ久のこと:帰りみち’17。師走の郡山と日和田 - きっぷ2000円 酒300円
残念がっていると久子さんは、今まで制作と店舗販売を一人でこなしていたのを、本業の制作に専念するのだと言い、表情は明るかった。福島の桃をお土産にくれた。
久子さんも黒磯も前進している
皮肉なんかじゃなかった。これからより良くなるはずだ。
皆、どうぞお元気で!