帰省途中に郡山駅で下車した。
郡山にはよく寄るところが2軒あり、一つは肉屋「和泉屋」。130円程のメンチカツが凄い。よく言われるゲンコツ系とは一味違く、その大きさは〝グー〟ではなく〝パー〟だ
画像お借りしました:和泉屋肉店 | おすすめスポット - みんカラ
同店が隣に営む居酒屋メニューの牛丼が話題だが、昼間に訪れる場合はメンチカツをテイクアウトしたい。デッカいハンバーガーを食べたような満足感が得られる。
次に寄るのが、和装雑貨の「アトリエ久」。
何気なく初めて店に入ったとき、藍色がいっぱいの空間に魅了された。織物や染物、それらを使った雑貨が並んでいる。もう何度訪れたわからないが、いつも女性店主が気さくに話してくれる。肉屋の前で偶然会ったこともあった
ハギレを買ったときに「袋いらないです」と言ったら、しかしチラと見えたそれが何とも可愛いく(一枚一枚布が貼ってある)やっぱり入れてもらうことにしたし、写真撮らせてもらった。
[アトリエ久:http://www.chuokai-fukushima.or.jp/ohmachi/atelierhisa/index.html]
東京から仙台の各駅停車の帰省、黒磯パンと元気ほん歩、郡山肉屋とアトリエ久に寄ると、ひとまず達成感を得る。郡山から真っ直ぐ仙台に向かえば約2時間半、ぼんやりしていたらあっという間に着いてしまう。ここからどこに寄るかが、毎回悩ましい。
今回は日和田駅で降りてみた
〝郡山市 人形〟で検索したのだろうか。福島県で人形といえば三春などの張り子が有名だが、高倉人形を知り日和田公民館へ向かった。
公民館
知らない町の公民館は緊張する
自動ドア横の窓口に人がおらず、ガラスをトントンとやったら係の方が来て、人形の部屋を開けてくれた。
これが廃絶の高倉人形
顔が生き生きしている
館内で頂いた高倉人形の説明書が分かりやすいので引用したい。
『高倉人形は、人形浄瑠璃で使われた人形です。人形浄瑠璃は、三味線の音に合わせて物語を話す人と人形を使って「しぐさ」を表す人が一緒になって「しばい」をすることを言います。今から200年以上前に、日和田町の高倉という所に、人形浄瑠璃がとても上手な人たちがいました。自分たちで人形を作って、人形しばいを見せて歩いていたのです。福島県内はもちろん、宮城県の仙台、山形県の米沢、茨城県の水戸などにも行って人形しばいを見せていました。』
『どこに行っても、「上手だね」とほめられるほどでした。しかし、明治時代になると、人形芝居の人気がなくなり、明治26年ごろになると人形しばいをする人たちがいなくなったといわれています。日和田公民館には、着物を着た人形や、人形の顔だけのもの、その他しばいに使われた道具などがあります。』
『高倉人形の特徴(1)この人形を動かすのに、3人がかりでやりました。3人でやる人形浄瑠璃は東北地方には少なく、とてもめずらしいものです。(2)あたまを動かす「しくみ」が今の人形浄瑠璃の人形とはちがっています。』
廃絶の高倉人形だが復活プロジェクトが立ち上がっている。ワークショップが行われており、9月から3月までの全7回、開講式から稽古、リハーサルを経て発表会と濃い内容で、なんと参加無料
写り込む自分
高倉人形の見学の他に公民館に入れたことも貴重だった。町にふれた感じがした
みんなの傘
公民館は駅前にあって辺りは住宅地。どこか寄れそうなところがないか、見渡した
あるお宅の「門に三角コーンに椅子」。なぞなぞか
参道があったので登ることに
着くと、石灯籠と石碑が目を引く。好きな雰囲気だ
社殿周りがゴツゴツしていて良い。自分は石が好きだ
石に惚れ惚れ、丘からの眺めに満足したので参道を降りた。自分が来た道は「旧参道」と書かれているが、現参道はどうなっているのかと調べると、石がもっと連なっていた(参考になりました:悠遊・楽感雑記帳 郡山市日和田町・八幡神社)
もっと見たい。日和田、また来ます。
二本松へ続く