きっぷ2000円 酒300円

18きっぷでぶらぶらしたり酒を飲んでいます。恥を書いて昇華する。

呑みめも 大井町

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武蔵屋、天龍にごり270円。
壁に地図貼ってるのは、店のお母さんが旅行好きだから。



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まえかわ、赤じそワリ250 焼鳥2本200円くらい。
店員が焼いてた、まかないの中国料理のパンが旨そうだったから売ってくれと頼んでみた。



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臚雷亭、紹興酒1合250 レバ香り揚280 餃子230。
常連女性のお勧めはエビマヨ。

東京こて絵散歩

石仏巡りをしていたある日のこと、「こて絵」というものを初めて知り心掴まれた。


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「江戸東京石仏ウォーキング」という本に沿って巡っていたら、品川・善福寺のページに、“この寺は本堂に伊豆の長八のこて絵が残っており、注目に値する”と書かれてあった。



波の伊八ならしってるけど、長八しらない。こて絵って何だ。意味が分からないまま善福寺に行くと、そこには今まで見たことのないかっこいい壁があった。


調べた。(ウィキペディアより)

■長八は江戸から明治時代にかけて活躍した左官職人、工芸家。なまこ壁、鏝絵といった漆喰細工を得意とした。
■こて絵は、左官が壁を塗るこてで絵を描いたもので、漆喰装飾の技法。漆喰は貝殻と木炭を重ねて焼いた灰で作る。


説明書からイメージしにくいからもっと実物を見たい、と思ったが東京にあまりないらしい。


■長八の生活拠点が江戸であったため作品は東京地区に集中しており、大半が震災や戦災で焼失してしまっている。


数少ない長八と、お弟子さんのこて絵を見に行くことにした。(注・美術論的感想ありません)





■東品川の寄木神社

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ガラス越しに見る。もっと近づきたい!


■四谷の須賀神社

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最近話題の映画の舞台らしく、聖地巡りしてる男女がいっぱいいるがそんなの関係ねえという勢いで、こて絵を目指す。

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お弟子さんの。額と一体なところがこて絵ならではですな。

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きちんと保護されており着色が綺麗に残っている。天井絵も鮮やか。


この須賀神社のこて絵が掲げられている場所というのが、本殿の賽銭箱の両脇、奥まったところで、絵の存在しらぬ参拝者の死角。

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聖地巡礼に来る男女らの拝む先に私はいたぞ…!
(出づらかった)




二つのこて絵物件を廻ってみたが、初めて見た善福寺のかっこよさとは違う。



■北品川の善福寺

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重々しい山門。絵は本堂に塗られている。

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この朽ち方がいい!

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まるで龍の住処。

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壁感。左官の凄みを感じる。




善福寺のこて絵が好きだ。しかしいつまで見ることができるのか不安なほど荒廃が激しい。廃仏毀釈の影響だろうか、同じ品川、寄木神社のこて絵は区の指定文化財なのに。歴史感じさせる傷みとして見れる今のうちに保護していただきたい、品川区。




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子ども向けのある本を見てみたら、しっくい実験が本気。





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むかしのガラス



今回こて絵散歩をした品川の旧東海道はもちろん、四谷の道にも見所があった。

“こんなところに伝統工芸松本桐箪笥の店が…” と思いきやその隣に、朝5時からロックイベントを行うことで知られている狂気なライブハウス「四谷アウトブレイク」を見つけた。

酒屋に釣られて路地に入ると有名なうどん屋と、長崎県のアンテナショップがあった。
後に偶然このうどん屋を訪れることになったり、アンテナショップで買った菓子は福島県二本松で雨具と交換することになる。何気ない散歩がどう転がるかわからない。

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歩くのはいいぜ



また 出かけよう

二本松 菊人形とあれこれ〈下〉

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福島県二本松の菊人形を見た帰り道のことです


二本松城下に連なる飲食店に名物の三角油揚げを見つけてすごく美味しそう。故郷仙台のさんかく揚げとか、目がない
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300円と250円のお店もあって何が違うんだろうとじっくり見たら、四角い揚げを切ったものだ


帰りも駅まで30分くらい歩いた。途中にご当地パン・クリームボックスを扱うパン屋があるが、この日は休みだった
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これは以前訪れた時の写真

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ちなみにある全国チェーンのパン屋の東京蒲田店に、なぜかクリームボックスがある


看板がかわいいご当地スーパーマルソー
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コロッケのかたちが土井善晴先生の塩むすびくらい無造作だ

youtu.be


二本松駅までの道は和菓子屋が多く、美味しそうの念がとまらない。


交差点で信号を待っていたら、向かいの和太鼓店の薄暗いところに「無料」という文字が見えて思わず近寄った
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食いしん坊なうえに目ざとくてすみません


無料ワゴンにはぬいぐるみが入っていて、和太鼓屋のようだがなぜ…と辺りを見回していると、奥から店のおばちゃんが出て来られた。無料に釣られた自分はもじもじしたが、おばちゃんは気さくに話してくれた。


“ぬいぐるみは太鼓以外の色々を売っていた時代の、在庫処分”。さらに、“何でも売っていたし不動産もやってるしパーマ屋もやってる”と


ここは何でもやってる和太鼓店だった
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確かにいま写真を見返したら、看板に田中太鼓店と靴販売と不動産と、田中接骨院とパーマ店まで書いてある


通常のグループ企業なら色々やっていても珍しくないが、田中グループのすごいところは、おばちゃんが太鼓職人とパーマ屋を兼業しているのだ。おばちゃんは40才の時に通信教育でパーマ屋になったらしい。たしか今75と聞いた。不動産屋として、太鼓店の2階をあるパーマ屋に貸していたのだが廃業し、家賃置いていかずパーマ道具だけ残されたから継ぐことにしたそうだ
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“ずっと半額でやってるよ”と言うおばちゃん


靴屋は車を運転していた若い頃に東京へ買い付けに行き、福島で売り歩いたそうだ。そんなおばちゃんへ、数々の職業を経た今、やりたいことはありますか?と尋ねると“金儲け!”と答えた。


“何がいいと思う?(儲け方)”と返され、ふだん酒のことしか考えていない自分は困ったが、お話上手だから居酒屋とかどうですかと言ってみた
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この晩は福島駅周辺の酒場散歩をしました


おばちゃんは、“占いで水を扱う仕事はだめと言われた”と答えた。それから“商売やるにも町が腐ってるからだめだ”とも。それは詳しくは聞かなかったが、少子高齢化か、東日本大震災原発風評被害のせいか。確かに二本松の町は賑わっているとは言い難いけれど、自分は店の前を通る人々がおばちゃんに挨拶をして行く、町の明るい様子を見ることができ た。


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別れ際、在庫処分のレインコートを無料でもらってしまったので、自分のお菓子と交換した


“名物おばちゃん”なのだと本人が言っていた。良い出会いであった。田中太鼓店をあとで調べると、二本松市のHPに載っていた

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http://www.city.nihonmatsu.lg.jp/site/kankou/mingei-03.html

あと二本松提灯祭りは日本三大提灯祭りの一つだという。おばちゃんも二本松もすごい



二本松、また行こう
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二本松は酒蔵も多いよ

二本松 菊人形とあれこれ〈中〉

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二本松へ菊人形を見に来ました(本編)


会場の霞ヶ城公園までシャトルバスが出ているけれど、30分程歩いて向かうのは町を見たいから
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おもむき


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マンションさかもと


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ねこと石仏(好物)



徒歩30分も楽々、霞ヶ城に到着した
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入城〜


お出迎えのゆるキャラと菊人形を後に、まずは菊花品評大会の作品を見る順路となっていた
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こんな菊もあるのかと見ていたら、係のおじさんが“花びら16枚ある”と教えてくれた


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一本の苗から出来ている


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待受にどうぞ


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やっぱり石が好き


菊花品評ゾーンが終わりいよいよ菊人形へ。菊人形のルーツはあの、吉浜細工人形なのだ。期待が高まる。



これが!

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菊人形!

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悪いやつが環境を無視して研究をしいてたら、ある時薬品をこぼして足が植物化、やがて完全に侵される。というストーリーが浮かぶ。自然界の報復だ!


侵食された人

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植物化体験コーナー

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神聖な菊の祭典にふざけて申し訳ない。もちろん人形は見事に出来ている。1体に菊50~60株をカットして根元保護し、着物に配色。途方もなく大変な作業だ
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失礼しました



それにしても人形の顔、異国感ないかい…?
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イケメンすぎる
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※HPより “当市において本年は、「インバウンド元年」と位置づけし、二本松の菊人形では、日本の良さ、日本らしさをアピールする絶好の機会と捉え、テーマを「あっぱれ!ニッポン!世界に誇れる日本人」として、国内外を舞台に活躍してきた日本人を、菊人形で表現します。”
http://www.city.nihonmatsu.lg.jp/site/kankou/information.html



題材だけでなく顔もインバウンド寄りなのだろうか。ちなみにこれは西田敏行に似てるね、と他のお客さんが言っていた
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アッパレ!



当日、130体と言われている全ての菊人形が展示されていたか定かではないのだが、見応え十分だった
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バリエーション豊か


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菊人形ゾーンを過ぎると、ファミリーゾーンがやってきた。ファミリーとは何だろうか。珍スポットのにおいがしてきた
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塗り絵コーナー、ファミリーぽいね
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お土産、家族の思い出に
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東北サファリパークPRのミニ動物園(閉園時間だった)
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そして期待通り、おかしなコーナーが現れた。


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珍スポットの定番・金の仏像


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景色を一変させるフローラちゃん。有名デザイナーの作品らしいが異様な存在感だしてる。遠近感がわからない写真だけれど、フローラちゃんは巨大だった


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実は菊人形ゾーンの初めから見えていた。
『午前11時と午後2時に目覚め、立ち上がります!(約5分間)』と説明書があった。


サファリパークの記念撮影コーナーも絶妙でよかった。ふだん一人では撮ることないけれど、これは登ってみたいと思った
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やはり植物なので、ぞうさんと一緒に撮影した気にはなれなかった


係の方に撮影をお願いしたら、角度を変えて何枚も撮ってくれたが一人で恥ずかしい。早くぞうさんから降りたい。はにかむ自分
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きりんさんとくじゃくさんもいる



会場内では両手を大きく挙げたポーズで記念撮影する、年輩のおじいさんを見た。自分も珍しく撮った。霞ヶ城公園の木々と植物に覆われた人(形)との自然の中で皆、開放的になるのだろう。



二本松・武生・枚方の、日本三大菊人形のうち枚方は数年前から開催を止めているそうだ。(三大以外の地域にもあります)
一大欠損なんて悲しいと思っていたが今年、菊人形を全国に広めたという愛知県吉浜地区で、初めて菊人形展が開催されたという。本家が立ち上がってくれて嬉しい
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「天下餅」という作品
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菊人形めぐり、全国制覇したい