きっぷ2000円 酒300円

18きっぷでぶらぶらしたり酒を飲んでいます。恥を書いて昇華する。

12月まとめ〜PayPay20%の島田ドラム缶

 

12月の酒場を振り返る

 

日の出町試聴室3、大分出身の店長へ旅の報告をした

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上野たきおかで“横浜のメッツホテルが2000円だから野毛に泊りで飲みに行こうぜ”と話している人がいた

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五反田かね将、小袋と白子は似てるなあと調べたら同じ部位だと知った

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蒲田阪口酒店という角打ちでビール、缶酎、煮込、刺身、焼きそばなど頂いてまるで親戚の家

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こちらは名古屋、大曽根の角打ちみのや

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豊川の角打ち丸八酒店、目玉焼きが美しい

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名古屋でどて巡り〜のんき屋、大安、テイクアウト八幡屋

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宿の無料みそ汁とお茶と

 

今回のどて巡りでは、三河三谷の肉屋のみそ串カツもずいぶん美味しかった

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名古屋へ行く話をしたら試聴室3の店長から味仙の台湾ラーメンをすすめられたけれど、混んでいて入らなかった

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しかし新橋にあった。いつも18きっぷを売り買いしているビルに

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聞いていた通りの辛さだった

 

新橋おさけ村、まわりのみんなが900円のビールを飲んでいる中、頑なにサービス1合(350円)を

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蒲田のんき屋には、特別にみそを持ち込んでいます

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島田のドラム缶がPayPayキャンペーン対象だったので行ってみた

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酎ハイ150円の立ち飲みドラム缶がもっとお得に

 

ところが島田店はまもなくドラム缶加盟をやめるそうで、内装、メニュー等すでに別のものとなっていた。コロナ禍で他地域からの来客が減り、地元客が落ち着ける形態へ変わったそうだ

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メニューに酎ハイがない

 

シックな椅子で黒はんぺんフライを頂いた。期待していたドラム缶らしさはなかったが今後の展開も楽しみである

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新しい店の名前は店主の名を取ってイズミーランド(仮)とのこと。PayPayは170円の付与となった

 

みんな(世が落ち着いたら)島田に行こう

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神社おでんや博物館、美術館、世界一長い木造歩道橋とかあるよ

なお2020年末現在いちばん新しいドラム缶、仙台店も3日間お客が来なかったり、苦戦しているそう。仙台なまりのマスターに哀愁を誘われた

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ドラム缶研修を受けたばかりの真っ当なスタイルで営業している

 

仙台店は国分町ど真ん中にあります

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これは仙台駅前の丸昌。ニラ玉がオムレツスタイルだった

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金町Warakuはドラム缶加盟をやめても店の雰囲気は変わっていなかった。酎ハイ200円

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店のご夫婦は宮城県出身

 

これは蒲田のドラム缶。ビール250円、豚足200円くらい

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蒲田たの平のあなご肝酢

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門前仲町魚三のあなご蒲焼、たっぷりあん肝など

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桜木町はなみちのマグロを淡雪と呼ぼう

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品川大平屋でMISIAと呼ばれた

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蒲田にこまる三代目のツナサラダ

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静岡ひよこの生ぶしサラダ

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しばらく訪れていなかったら、ひよこのきみちゃんから心配の電話をもらった

 

以前に大井町しげちゃんでお客の老夫婦から美味しいと聞いていた糠漬け。もうメニューになかった
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日本橋ふくしま館の好きな店員さんが辞めていた

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人形町加島酒店は、今年外出できなかった時に1番行きたいと思った

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大事なことに気付けた今年

 

職場の冷蔵庫一掃飲み。控えめに言って最高だった※

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※今年友人が使っていた言葉。流行っているのだろうか

 

大井町武蔵屋のお母さんと今年はあまり出かけることができなかった。世間が落ち着いて出歩けるようになるまで、元気でいてください

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今年もよく飲みました

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枡:島田市博物館

 



リアルひとり地獄めぐり

 

最終回となる大分記5です。別府の地獄をめぐりました。

sinomiy.hatenablog.com

前回までの話

 

大分3日目の予定はちゃんと決めておらず、おそらく大観光地であろう別府に行けば何とかなるだろうと、ぼんやり思っていた。そんな2日目の夕方、大分駅の柱に地獄めぐりバス割引の広告を見つけて、これはお得と行くことにした

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3900円が2100円。すぐに電話で問合せたら営業時間短縮中でもう終わってます、というメッセージが流れた

 

予約していないけれどまず行ってみよう。かなちゃん※も、“平日はすいてるよ”と言っていたし大丈夫だろう

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大分から電車で向かったら車窓が爽快

 

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別府駅

 

駅に着いたらすぐに張り紙が目に入った。バスは満席だと

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ツアーは2100円で箱入りクッキーとオリジナルグッズももらえたらしい。自分のスケジュールの甘さを後悔した

 

どうすべきか駅の観光案内で尋ねると、案内氏は淡々と、他のバスの乗り方や地獄めぐりの説明した

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初老の自分は行程を覚えきれずプチパニックを起こした

 

案内氏が言うには、観光バスを利用しない場合は乗り降りし放題のバスが有効だけど地獄は7箇所あって、5箇所の地獄ゾーンへ行くバスはたくさん来るけど残り2箇所の地獄ゾーンへ行くバスは30分に1本で、地獄蒸しは時間がかかるし地獄バスを降りたら自分は空港バスに乗らなければならず、空港バスは予約制じゃないからもし満席で乗れなかったら地獄!

 

クールに見えた案内氏だったが、不安がる自分を諭すように話し、最後は『大丈夫 きっと上手く行く』と今日イチの笑顔で送り出してくれた

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これは大分駅前のザビエル氏

 

フリー乗車券を買ってバス停へ。あっちの停留所に来るものはどれでも地獄に行くから、と聞いたはずだが、さっそく間違えて乗っていた

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18きっぷ以外の乗り物はからっきしなのだ

 

リスタートして乗った車中も着くまで気が抜けない。20分くらい不安な時間を過ごして地獄のバス停に到着した。案内氏の言うとおり、まず海地獄へ行って地獄めぐり共通券を買うつもりだったが、バスを降りてすぐの所に山地獄という、別料金の地獄があって危なかった

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この券で入れない

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山地獄は羊など山の動物がいるようだ。今回はやめておいた

 

別府名物地獄めぐりを始める。

一、海地獄

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海地獄は神秘的で涼しげなコバルトブルーの池。じっと見ていると海のようですが実は摂氏98度もあるのです(地獄ガイドより)

 

平日の午前、海地獄は思ったより混んでいた。近くにいた清掃スタッフに尋ねてみると今日は空いているらしく、“昨日は3倍来てたよ、みんなお金があるのか時間があるのかね”と言っていた

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併設のギャラリーAO(あお)はモダンで、期待していたレトロな温泉街とは違っていた

 

地獄とは、この辺りが千年以上も昔より熱湯、噴気、熱泥などが噴出していて嫌われた土地だったから地獄と呼ばれるようになったらしい。なんとなく雰囲気を掴んで隣の地獄へ進んだ。

 

ニ、鬼石坊主地獄

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灰色の熱泥が大小の球状をなして沸騰する様が坊主頭に似ており鬼石という地名に由来して鬼石坊主地獄と呼ばれている

 

石好きの自分はこの地獄が好みだった。灰色のコポコポが可愛い。海地獄よりレトロさもある

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だが以降はレトロのオンパレードだった

 

次の地獄は歩いて5分の所にあるらしいが道に迷った

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行き方の写真も撮ったのに

 

地図を持ち交差点でキョロキョロしていると、信号で停車中の運転手がどこに行くの?と声をかけ教えてくれた

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皆様に支えられやっております

 

運転手に教えてもらった道を進むと、今日自分が乗れなかったツアーバスに遭遇した

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バスガイド女性へ、予約は何日前に締め切りになったのか尋ねると、けっこう前からでけっこう先まで満席らしいが、それよりも自分はバスガイドと交流したという満足を得た

 

アーバスを見送り、三番目のかまど地獄へ入る

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ベストショットの宝庫

 

かまど地獄は昔、氏神竃門八幡宮の大祭に地獄の噴気で御供飯を炊いた習わしがあったところから名付けられました。猛烈な噴気と共に高熱温泉を出しています

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海地獄と鬼石坊主地獄とこの先の血の池地獄のような三種類の池が見れてお得。係の人による蒸気噴出ショーなども

 

かまど地獄はアトラクションが楽しかった

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顔はめたり

 

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温泉飲んだり

 

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温泉スチーム

 

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一人で楽しんでいたら若い男女のグループに写真を頼まれた。彼らとはこの先全ての地獄で出くわすことに

 

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温泉ピータンと石垣饅頭を食べたから地獄蒸しレストランに行くのはやめた

 

四、鬼山地獄

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別名ワニ地獄の名で親しまれています。大正12年に日本で初めて温泉熱を利用したワニの飼育を始め約80頭のワニを飼育しています

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ワニ園にマレーシア建築があって、富永一朗氏から名が取られたワニの剥製が展示されていた。ワニのイチロウは世襲制で、現在は3代目が生きているそうだ

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剥製の大きさにかまど地獄で会ったグループも驚いていたが、富永一朗には触れない様子。マンガ道場世代ではないのだ

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マレーシア建築にセラムン時計

 

五、白池地獄

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和風庭園の中に青みがかった白色の池。噴出時には透明な湯は、温度と圧力の低下により青白く変化しており、風情のある庭園は眺めていると心が落ち着くよう

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かつて人が寄り付かなかった地獄は和風庭園となった

 

また、敷地内には温泉熱を利用した熱帯魚館もあり、アマゾンに生息する熱帯魚なども見ることができます

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ワニの次は熱帯魚。水族館の気分だ

 

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レッドテールキャットフィッシュが可愛くて地獄であることを忘れそう

 

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ここまでで5つの地獄ゾーンは終わり、残り2つの地獄へバスで移動する

 

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あの若いグループは自転車を利用していた

 

六、血の池地獄

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日本で最も古い天然の“地獄”といわれる「血の池地獄」は、ひと言で表現するなら“赤い熱泥の池”です

 

七、龍巻地獄

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激しく噴出す間欠泉が迫力満点!一定の時間をおいて周期的に熱湯が噴出します

 

バス時間の都合で両地獄はかけ足で回り、グループを撒くこととなった。血の池地獄には血の池軟膏、龍巻地獄には龍巻農園という所で収穫された果物のジュースなどが見られた

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地獄めぐり達成!

 

案内氏より地獄から別府駅のほうへ戻るにはバスで30分かかると聞いていたので、帰りの車内はのんびり景色を見て、リラックスして過ごした

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別府タワー名古屋テレビ塔通天閣に次いで日本で3番目に建てられた高層タワーだって

 

地獄から町へ戻った。今度は空港バスに乗るが、時間まで別府の商店街を歩いたら、絵になる景色がいっぱいだった

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外観だけで肴になる店

 

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観光案内氏へ地獄からの生還を知らせたかったが、休憩中か姿が見えなかった

 

〜終わりに〜

今回4000円分の地域クーポンがあったが、電子クーポン対応の店がほとんどなく、帰りの空港バス券でやっと1000円を使った

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空港の入口に両子寺を模した像があるの、2日前は焦っていて見えなかった。国東観光ツアーが運休でなければ行っていたお寺だ

 

クーポンあと3000円。乗り継ぎの都合で飛行機が発つ2時間前に空港へ来たが、クーポンで買うお土産選びに勤しみ、時を過ごした

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焼きやせうま臼杵煎餅…豊後手焼煎餅…かぼす味の色々美味しそう…。かなちゃんの皆はざびえるよりルイサのほうが美味しいと言ってたな

 

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空港にある、有楽町の観光案内姉さんおすすめの寿司屋はお土産を選んでいる間に閉店していた

 

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帰りには別府のトキハ百貨店で買っていた戸次名物ごぼうまんを食べた

 

大分旅行では不便なことも多かったが、今思い返すのは人々の優しさばかりである。旅行の前に横浜の酒場で、大分出身のマスターへ移動手段の相談をしたら“駅前に立ってたら誰か乗せてくれるよ”と言われた

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マスターの大分おすすめは野趣ある温泉やストーンサークルなど

 

シチュエーションは違うが、国東の山では実際に送ってもらうことになったし、別府の交差点では車の人から声をかけてもらった。

自身の行き付けバーを紹介してくれた観光案内姉さんは“行けば誰かごちそうしてくれるよ”と言い、かなちゃんでは謎の安会計を受けた。

 

たたんばぁの店員は県外の出身で、大分は良いところだと言った。自分はふだん色んな地域に出かけていて、その都度に良いと感じているが、確かに、大分は本当だと思った。

 

大分記4、大分元町の磨崖仏とかなちゃん

 

これまでの話

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2泊3日大分旅行の2日目、前半は大分駅周辺のミュージアムなどでのんびり過ごし、後半は磨崖仏を見に行く

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iichico文化センター前からバスで向かう

 

大分の繁華街から約20分。車窓は次第に緑が濃くなり、自分の停留所の頃には山中だった

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大分市立美術館前の停留所で降りた。写真は美術館の敷地を出たところの景色。循環バスは折返し地点で、都会へ帰って行った

 

磨崖仏を趣味としているので山に入ることは必然だが、毎回下調べが甘いため、うっかり山深さに驚く

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この道進んで大丈夫かな…

 

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これ国東の山で乗せてもらった軽トラックに似てる。昨日はありがとうございました

 

薄暗い道に不安になったが目的地はすぐに見えた。伽藍石仏

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木々に囲まれてスピリチュアル

 

穴の奥の壁にそれぞれ仏像が掘ってあり、説明に“光背を彫りくぼめた中から仏身を厚く彫り出す彫法が鎌倉時代以降の豊後独特の手法”と書かれていた

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伽藍石仏は厚さが分かりにくいけれど、臼杵石仏だと確かに厚い

 

花が供えてあって看板がきれいで、地域の優しさを感じた

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山を降りて磨崖仏を巡る

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伽藍石仏から歩いて20分、次は岩屋寺石仏だ。十字路交差点の屋根が付いている一角がそうだった

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近付くと岩肌に17体の仏像が彫られている

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損傷が激しくて姿がぼんやりしているのは、体がすり減るほどのパワーを人々に送っているのだと思いたい

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こんな交差点うちの近くにも欲しい

 

この辺りの古国府駅から大分駅の間は史跡巡り散歩コースに推奨されていて、寺社や古墳などもある

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ぽつんと立つ石仏も可愛いけれど、時間の都合で磨崖仏だけ巡る

 

3カ所目で最後となる大分元町石仏は、完全なる覆屋に隠れていたので通り過ぎるところであった

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ちょうど参拝に来た人が、中にいるよと教えてくれた

 

扉を開けてもらうとセンサーで照明が付き、迫力の磨崖仏、薬師如来坐像が現れた

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自分は磨崖仏の、薄肉彫りで風化していて自然と共にある様子が好きだったが、3メートル厚肉彫りの岩薬師様(通称)と狭い堂内で対峙すると感動せざるを得なかった

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お香が漂う堂内は雰囲気満点

 

白い部分は修復の跡で、顔は綺麗。説明には臼杵石仏に並ぶ大分の代表磨崖仏と書かれてある。知らずに来たので余計に、いいもの見つけたと思った

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拝みすぎて照明が何度も消えた

 

夜は気になっていた店かなちゃんへ行った

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昨夜宿の近くに見つけた店

 

自分は旅先では、地元のお年寄りが普段使いするような店へ行くようにしていて、かなちゃんの「関あじ関さば」と書かれている小料理屋の佇まいは違うかもしれないし(300円では飲めない)と思ったが、扉からざっくばらんな雰囲気を感じ取り入ることにした

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有楽町の観光案内姉さんに教えてもらった泣いた赤おには今日も休みであった

 

日頃の酒場通いのカンか、かなちゃんは当たりであった。楽しい大分の夜を過ごすことができた

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お通しは名物りゅうきゅう。かぼすをたっぷり絞って食べる。関あじ関さばは今日はないようだ

 

この時店にいたのはママと女性2人とおじさんで、かなちゃんが自分に合った店ということを象徴する場面があった

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りゅうきゅうを食べ終えたので焼きなすを注文したら、お代わりりゅうきゅうが注がれた

 

それぞれが旅のスタイルを語る。一人は“お土産屋さんより地元のスーパーに行くのが好きだわ”と話し、もう一人は“私は場末が好き”と言う

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これは今回の旅のスーパーセレクション

 

ママも語る。“私はかなちゃんみたいなキッたない店に行くわ〜。じーさんかばーさんがいるか、店の中のぞいて”、と。

 

まさに同じだった。この推定50〜70歳の女性たちは自分とは生まれ、環境が全く違うけれど、クラスにいたら絶対同じグループだ

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ママ(かなちゃん)がリーダー格

 

もう一人のおじさんはカウンターに盛ってあるかぼすをお土産に持たせてくれると言ったが、荷物が重くなるからやめなさいと、かなちゃんに止められた。何にでもかぼすを入れるという大分県には、柑橘好きの自分は嫁に来たいと思った

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“なんにもないけど”と言って出されたおろし豚バラ。あとビスコももらった

 

会計はビール中瓶、かぼすハイボール、お通し2杯、茄子、豚バラで2000円と謎の安さ。支払いの後なのにかなちゃんが言った“もっと飲んで行きなよ”は、親戚の感じであった。

 

名残惜しいけれど、かなちゃんの皆と別れて駅ビルの豊後酒場に寄った。大分最後の夜だからできるだけ郷土料理を食べたかったのだ

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豊後酒場は大分のチェーン寿司めいじんが手掛けるカジュアルな居酒屋

 

気になるぎょろっけとニラ豚を食べた。ぎょろっけは思っていたほど厚くなく、ニラ豚は鮮烈なしょっぱさだった

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たしか醤油の「刺身」が甘いほう

 

またスーパーに寄って宿へ戻った

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10月の大分はひまわりが咲いていた

 

大分記5へ続く

 

 

大分記3、ランチとアート

  

大分旅行1日目は熊野磨崖仏へ行って、夜は温泉に入ったりした。

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2日目。

早朝から臼杵石仏(磨崖)へ出かける予定だったけれど、昨日の磨崖仏で険しい道を体験したので、今日は近場でのんびり過ごしたくなった

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臼杵は宿から近くない

 

石仏が旅の一番の目的だったのに、国宝ともなっている臼杵石仏をやめてしまうとは情けないがしかしホテルは快適。眺めは最高で、昼までゆるゆると過ごした

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ツインの部屋を一人占め。10階から見える海と山の眺望はヨーロッパのなんとかみたい


2日目第一に訪れたのは、大分郷土料理のこつこつ庵。ここも有楽町のおおいた情報館の、観光案内姉さん※に教わった店だ

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ランチメニューには大分名物のだんご汁とり天りゅうきゅうがあり、夜の居酒屋メューも注文できることになっていたので激しく迷った。気付けば20分が過ぎていた

 

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初めてのぎょろっけはノーマルタイプを頂きたいかも…椎茸豆腐も食べたい…

 

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よくある野菜炒めとにら豚の違いは…?粉ねりって…?

 

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キラスまめしにオトヒメニンニクにワタスもぜんぶたべたい

 

店内は昼時の会社員でいっぱいになっていた。ちなみにこつこつ庵は大分県庁と大分合同新聞の谷間にあり、お客は皆それらのエリートだろう。

 

苦渋の決断。我がランチはりゅうきゅう定食やせうまとなった

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やせうまとはだんご汁に使うだんごを茹でてきな粉と砂糖をまぶしたデザート”(こつこつ庵メニューより)

 

きな粉がまぶされたうどん状のやせうまは、だんご汁以上にだんごの名がふさわしい和菓子であった。量がうどんで言うと1玉くらいある。りゅうきゅうという魚のヅケ定食と甘いうどんの2人前相当を、また時間をかけて食べることとなった(美味しかった)

 

思った以上のイベントとなったランチを終え、府内城公園が近いので行ってみた。観光案内姉さんがいつも行っていたと言う、綺麗な公園らしい

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閉鎖

 

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公園は閉鎖されていた

 

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公園のそばに筆塚があった。ブログが良く書けますように

 

教わった別の施設へ向かう。次は大分県美術館

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その前にアートプラザというのがあった

 

府内城公園の向かいにアートプラザがあり、ちょっと足を踏み入れてみた

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ちょっとのつもりなのにスロープがやけに長くてもどかしい

 

アートプラザは大分出身の建築家、磯崎新さんの代表作で、展示室には磯崎さんが手掛けた世界の建築模型などがあった

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水戸芸術館の模型。(東京から)水戸なら今度見に行ってみようと思った

 

展示室への通路も面白く、建築に疎い自分でも楽しむことができた

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長いスロープは磯崎デザインの特徴だったのだ。帰りは有難く歩いた

 

大分県立美術館OPAMはアートプラザから歩いて10分くらいだった

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おしゃれ。有楽町の観光案内姉さんは都会派なのだ

 

OPAMの設計者は坂茂さんで、以前磯崎アトリエに勤務していたらしい

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偶然アートな旅になってきた。写真には作業中の人物を撮る自分の癖が出てしまっているが、アートプラザのコンクリートに対してOPAMはガラス張りの開放感だった

 

次に乗るバスに合わせてOPAMを出た。

今朝、国宝臼杵石仏を見ることは諦めたが、大分市内にも磨崖仏はある。あまり有名ではないようだが町の循環バスで楽に行けそうと分かり、向かうことにした

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バスは1時間に2本、100円で乗れて便利

 

と、その前にバス停背後のiichico文化センターに「占い」の文字が見えた。待ち時間なく無料で見てもらい、バスは一本遅らせることとなった

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占い師曰く“あなたはスピリチュアルなものに守られている”そうで、占い(無料)を察知したのも霊感かも

 

やっとバスに乗った

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大分記4へ続く

 

 

大分記2、大分で夜

 

GoToキャンペーンで大分県に行ってきた

sinomiy.hatenablog.com

初日、大分空港から国東の熊野磨崖仏を見に行った。夕方からは宿泊地の大分駅周辺で過ごす。

 

初めての大分駅に到着

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これがおんせん県のトイレか〜

 

大分は駅舎が綺麗。2015年に完成したという駅複合施設はあの水戸鋭治さんデザインだった

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屋上が面白いことになっていると、帰ってから知った

シティ屋上ひろば | アミュプラザおおいた|JRおおいたシティ

 

旅行にあたっては有楽町にあるおおいた情報館で色々聞いており、3年前まで大分の町なかに住んでいたというスタッフの女性が魅力たっぷりに語ってくれたので、今回はそれにならって歩くことにする

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地元の人は駅前と公園にある大友宗麟像の違いがどうとか語れるらしい

 

“だんご汁を食べるなら”と教わった店は、創業100年のたかをや、

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だんご汁とはやせうまというほうとうみたいな麺が入っている豚汁のような料理。小麦の味がしっかりして美味しかった

 

なお、たかをやは駅から徒歩6分と言われているが、道を間違えて1時間かかってしまった

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たかをやの他でも2泊3日のうち何度迷ったことか。デパートやホテルの廊下など…

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見学順路を逆走することも

 

だんご汁を食べたらホテルレンブラントにチェックイン。結婚式が開かれるような大きなホテルだった

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普段のゲストハウスの旅は大好きだけど部屋の広さにテンションが上がった。一人でベッド2こ

 

荷物を整理したら飲みに出かけた。店は情報館のお姉さんに紹介してもらった泣いた赤おに

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初めにアメリカンバーの話を切り出されたが、自分はおしゃれは苦手ですと断った

 

そこはお姉さんの行き付けの店で、スピーカから昭和歌謡が流れる公園を通り、おくの細道にあるという地元でも隠れたスポットだった。この後に会う若い子は知らないと言っていた

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場末風情。好みの感じだ

 

お姉さんによると店主は坊主頭でイカツイが、話せばフェミニンでとても綺麗好きらしい。フェイスブックを見たらカラオケスナックの感じだ

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“行けば必ず私の知り合いがいて、誰かおごってくれるよ”って

 

だが店は休みで、明日の夜にまた来ることにして別の店に向かった

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看板に「大丈夫だよいつもそばにいるから」と書かれているのが見える

 

別の店、たたんばぁは自分で検索して来た。地元の人気立ち飲み屋で、お客はみんな常連のようだった

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入口から一直線のカウンタへ入った順に着き、新しい客が来るたびに奥へずれる仕組み。長居が防げそう

 

大分と言えば麦焼酎の聖地。ここでは杜谷とっぱいを飲んだ。重いのと軽いのと、どちらがいいかと問われて両方飲んだ

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大分へ磨崖仏を見に来たと言ったら、“若いのに”と感心されたり、自分より若い子には“一人旅かっこいい”と言われた。もっと話していたかったけれど、どんつきが近付いたところで止めにした

 

酒を控えたのは風呂に入るためであった。駅複合施設の一つであるJRホテルの温泉CITY SPAてんくうは24時まで利用できて何とありがたい

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撮影はここまで

 

地上80mからの夜景を眺めながら温泉に入った

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露天風呂には湯浴み着という羽織りがあり、温泉に慣れていない自分でも恥ずかしくない

 

温泉のバーには、たたんばぁで聞いたぎょろっけが掲げてあった

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聞いた時はフィッシュカツみたいなものだろうと知った気でいたが思ったより分厚い

 

食べたいけれど、練り物は泣いた赤おにの近くのスーパーで買ったものがある。スッピンだし、大人しく自分の宿に戻って缶酎ハイを開けた

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かっこいいと呼ばれた一人旅

 

大分記3へつづく