きっぷ2000円 酒300円

18きっぷでぶらぶらしたり酒を飲んでいます。恥を書いて昇華する。

鹿沼 川上澄生と巨大仏と

前回の続きです
sinomiy.hatenablog.com

  
鹿沼へ初めて行った日に手に入れた町のパンフレットで川上澄生美術館を知り、今度行こうと決めていた。それで2度目、鹿沼を訪れたが、美術館と1度目に気に入ったもつ屋も休みだった

※もつ屋とは楽しい居酒屋のこと


それらの目的は果たせなかったけれど、しかし鹿沼には他にも楽しい場所があるのだ。例えば町にそびえる福田屋百貨店とか

町のランドマークと言えるでしょう


このご当地百貨店は試食の多さが面白い。百貨店で試食と言えば諸国物産コーナーなどが想像できると思うが、福田屋百貨店の試食過多は、一般的スーパーマーケットで見られるのだ

間隔狭すぎる試食台。日によるだろうが、自分が訪れた時は必ず多くの品目が見られた


スーパーに起こる静かな非日常が楽しめる。野菜、肉、乳製品など、多い時で23種類も用意されていた(数えた)。野菜の試食は商品のドレッシング等で和えてあり、「長芋のとんぶり和え」「セロリの白キムチ和え」などの手の込みよう。


スーパー内の金谷ホテルベーカリーにも試食が並んでいた。都内在住の自分は金谷ホテルパンを、土産店で個装販売されている状態しか見たことがなかったため、トングで取る生のパンに興奮した

福田屋にはゲームセンターもある。写真はクレーンゲーム


鹿沼スポットで外せないところの一つに巨大仏がある。清林寺のアウカナ仏と仰り、初めてお寺を何気なく訪れた時ーー突然の登場に驚きあとずさりした

あれはまさか!!!(巨大仏好き)


1度背を向け、一呼吸おいてから拝んだ

デカイしなんかおもしろ顔!(19m)


以来、アウカナ様には毎回会いに行っている



桜、夏の太陽、冬の夜空の下、いつでも迎えてくれる


清林寺について詳しいサイトです
http://kurosuke969696.web.fc2.com/2000-153-aukanabutu.htm


川上澄生美術館は、鹿沼3度目に訪れた


やっと


作品の木版画には温かい懐かしさをおぼえた。明治・南蛮調デザインがお洒落で可愛い

川上さんは木版画



添えてある作者コメントも興味深く、作品「樽前山遠望」の以下の一節など、そこはかとなく良い。

〝…白老駅前の標識に「白老村大字白老村字白老」と書いてあるので驚いた…白老という郡の中には白老村という村が一つあるだけであった 〟


素敵な時を過ごすことができた

美術館サイトから作品の閲覧ができます:鹿沼市立川上澄生美術館


美術館へ行った日は、もつ屋も寄ることができた。もつ屋とは十字の交差点にある小さな居酒屋で、初めてその道を歩いた時、横断歩道ごしから見える店内の溢れる盛り上がりにわくわくした

本当に狭い。店内は小さい机が1つ壁に寄せてあり、3つの椅子で囲まれる。3人で満席だ。しかし初めて訪れた時はイレギュラーに椅子が置かれて9人くらいいたと思う


すぐ横の焼き場にマスターと奥さんが立つ。カウンターじゃないのに、もつが焼けたら一歩で手渡しできる距離だ

持ち帰りが主の店かもしれない


もつ焼きはしっかり歯応えがあるタイプで辛味噌を付けるとハイボールがすすむ。地元のおじさま方の、ざっくばらんな会話。めくるめく栃木弁。少しの荒さが心地好い。


〝次いつ来んの?〟と問われ、〝次の18きっぷの時期〟と答えた。


そうして自分は鹿沼に通っている

秋でなくとも