きっぷ2000円 酒300円

18きっぷでぶらぶらしたり酒を飲んでいます。恥を書いて昇華する。

吉浜の福よせ雛は、今年もおもしろ

 

以前、愛知県の吉浜へ細工人形を見に行ったことがある。その時は平日の穏やかな町を知ることができたが、人形のメッカが人形で沸くところも見てみたい。それで今年は雛祭りに行って来た

sinomiy.hatenablog.com

その時の記事

 

駅前は静か。前回は平日の午前中に来たけれど、今回は土曜の真っ昼間だ
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今日はパレードもやるってよ

 

駅を出ると、店のベンチにお雛さまが座っていた。第一町人は君たちだ
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吉浜の雛祭りイベントは、いつも細工人形が展示されている部屋に雛人形が飾られ、スタンプラリーになっている。これなら自分は2度目なので余裕を持って楽しめそう

 

展示部屋に着くと入口に親子や友達同士で来ている子や、案内のスタッフが見えた。前回はひとけなかった場所だ

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入口には名産の瓦を使った飾り

 

福よせ雛とは8年前から東海地区を中心に開かれていて今年は23会場、使われなくなった雛人形をコミカルに飾り付ける催しだ。以前に有松へ見に行ったことがある

sinomiy.hatenablog.com

 

吉浜の福よせ雛は、キャッチコピーに「ことしも面白いらしい」と書かれてあった。自分はいくつかの地方の雛祭りイベントを体験しているが、さて吉浜のおもしろとは…

 

 

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まわってる

 

雛人形が回っていた。自分がかつて巡った雛祭りがくつがえされた。こんなの見たことない。以前吉浜で出会ったおばあちゃんから聞いた〝この町は新しい店ができても定着せず、100年前から変わっていない〟という言葉を思い出す。もちろん大げさであるが、閉鎖的な地域から生まれたウィットなのだろうか

youtu.be

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また別の場所では雛たちがビデオを見ながら鬼瓦を作っていた

youtu.be

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地獄絵図にも見えた。作っては壊され続けるやつだ

 

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細工人形とも他地方の雛祭りとも違うおもしろを見せつけられた

 

町の広場では市が開かれ、飲食する人や雛まつりライブの観客で賑わっていた。人形小路では運良くパレードとすれ違った。平安装束の子どもたち十数人の行列が、福よせ雛吉浜会場に花をそえる
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ひたすら朗らか


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駆け回る子どもたちを見守っているようだ

 

スタンプラリーを終えてから、最後にもう一目見ようとオリンピックを模した会場に戻った
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大きい彼女はふだんからいる細工人形

 

この会場は動いたり鳴ったりしないが、立体感がすごかった
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大人と子供のバランスいい

 

いつもの細工人形スタンプラリーは展示部屋が無人だが、今日は祭なのでスタッフがいて福よせキーホルダーなどの販売がされていた。そこで自分が以前も細工人形を見に来たことがあると話した
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細工人形とは貝殻や木の皮の自然物を竹などで作った等身大の骨組みの上に飾り付け、縁起物などの場面を作るもの

 

女性スタッフが気を利かせてくれて〝誰か細工人形に詳しい人がいたらよかったんだけど…〟と言った時ちょうど、業務を終えたおじさんスタッフがやってきた。おじさんは事態を知ると、〝え、まじで?〟という感じですぐに細工人形のパーツを出して見せてくれた
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昨日蒲郡でいい貝みつけた、と嬉しそうに

 

話を伺った。吉浜は菊人形の里として有名だが、菊人形は100年くらい、細工人形は360年の歴史をもつらしい
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基本的にはパーツは色付けせず素材を活かす。虫柄がリアル

 

現在はおじさんをはじめとしたボランティアで人形を制作しているそうだ。高浜市からボンド代くらいは出るけど、と言っていた。吉浜はあとから市に合併したので立場が弱いらしい
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おじさんが写真撮って、と言うこれは菊人形で著名な一冊とのこと

 

いろいろ撮影をさせてもらった。おじさんはFacebookInstagramに載ることを望んでいるようだがあいにく自分はやっておらず、当ブログの影響力は皆無

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人形の顔、似てないですよね?と漏らしたら一応似たものを選んでいるが、現在顔の制作者が減っており、問題となっているらしい

 

町の力になれず申し訳ない。写真は個人的に大切にします。おじさんと別れたf:id:sinomiy:20180316193556j:image

こちらは駅前のギャラリー

 

前回吉浜を訪れた際に、出会ったおばちゃんと昼ごはんを食べた。サロンぽっぽっぽで、名物高浜とりめしが400円で食べ放題だった
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とりめしとちらし寿司があって、初めにとりめし、2杯目にちらしを食べると酢でさっぱりして3杯目のとりめしが美味しく食べれる、と教えてもらった

 

そんなとりめし先輩、盛田さんの名前を雛まつりパンフレットに見つけ、ギャラリー出展とのことでやって来た
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盛田さんですよね?と声をかけるとすぐに気付いてもらえた。1年半ぶりの再会だ

 

今回の「手作り小物とアンティーク着物展」は8名の展覧会なのだが会場の大部分を盛田さんの作品が占めている。他の作家さんは常駐していないようなので会えてラッキー
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盛田さんのお雛さま

 

現在はパートをやめて創作に没頭しており、年に一度、このような機会で作品を発表しているそうだ。相変わらず作りながらビールを飲んでいると聞き、元気そう。〝太っちゃったから昨日からダンスをはじめた〟とは、次回会う時の姿が楽しみだ
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うさぎとペコちゃんが大好きらしい

 

ちなみにこの日自分は有名チェーン「おとうふ工房いしかわ」のランチバイキングに行ったのだが元は小さな豆腐屋で、盛田さんの家の近くにあったという
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とりめしもあった。ランチバイキング実施は刈谷銀座店のみ

 

盛田さんの作品は愛嬌がいい。今回は特に目に留まった人形を購入し、家にある思い出の品と繋げて吊るし雛にした
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右側上から、盛田さんの人形・岩槻の雛めぐりで作った鞠・前に吉浜の歌舞伎茶屋でもらった亀の根付け

 

今回の吉浜も面白かった

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それから5日後、インターネットで名古屋のおもしろ情報を求めているライターさんを目にしたので吉浜を投稿した
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名古屋じゃないけど

 

そして採用頂いた。自分が伝えきれない吉浜の魅力がここに!

portal.nifty.com 

 

大北さんありがとうございます。

細工人形のおじさんと皆、見てくれただろうか。町に貢献できていると嬉しい

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もっと強いボンドが買えますように

 

 

 

新町ひなまつりは人情物

 

ひな祭りチャンス到来である。

何がチャンスかと言うと、2つの事をあげたい。1つは、一度にたくさんのひな人形を見るチャンス。2つめは、ふだん利用することのない商店と関わるチャンスだ。

 

近年は各地で町をあげてのひな祭りイベントが催されており、以下は昨年の祭りを巡ったもの

鴻巣 びっくりひな祭り - きっぷ2000円 酒300円

岩槻 まちかど雛めぐり - きっぷ2000円 酒300円

有松 福よせ雛 - きっぷ2000円 酒300円

 

そうして今回やって来たのは、群馬県高崎市の新町
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駅前

 

新町ひなまつりは10年も前から開かれているそうだ。駅構内の人形に、ひなめぐりマップが添えてあった
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新町のまつりは主に徒歩圏内の商店の飾りをめぐるようだ。駅を出るとすぐ、ひなめぐり参加店があった

 

まず訪れたのは、リブ化粧品店
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自分はふだん化粧品を駅ビルなどで買うので、個人商店を見学するチャンスだ。扉を開き「すみません~おひなさま見せてください~」と声をかけた。やったことないけれど、きっとハロウィンとはこんな感じなんだろう

 

店内にはひな飾りが敷き詰められていた
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化粧品はどこだ

 

人形と他のいろいろなものが飾られている。店のお姉さんの話によると、全て家主の私物で代々女子が誕生するごとに贈られた人形らしい。“これはおばあちゃんが生まれたときのものだから90年くらいになる”と聞いた
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こちらのお宅には90才のおばあちゃんがいるのだな 

 

自分が今までに行った町のまつりにはなかった、ガラスケースの人形。これは女の子が生まれた際に親戚から贈られるものらしい。対してひな人形は親から贈られるそうだ
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店内には巨大まつぼっくりがたくさんあった。〝今メイン会場にいる、ここのあるじが毎年取りに行っている〟とのこと

 

ふと雛めぐりマップに、訪れた店をチェックする欄がないことに気がついた。各地の雛まつりイベントにはもれなくスタンプラリーが付いていたりするが、新町では2~3年前にやめたという。人形を見てもらいたい店側の思いとは裏腹に、スタンプの景品だけを目的にする客が目立ったからだそうだ

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新町ひなまつりはたんなる客寄せイベントではなく人形を大事にしていることが伺えた。店にはご当地ペコちゃんもずらり並んでいる。〝あるじが好きで〟

 

一軒目からたくさんの話を聞かせてもらった。次にお姉さんお薦めの会場、商工会へ向かうと、一面赤いショウウィンドウが目を引いた
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立派な御殿飾りが並んでいる。所蔵または寄贈と書かれた札と共に、町の皆の人形が飾られていた


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○○区、○○様所蔵という書きかたに、そういえば自分の田舎は10区だったな……昔は地区民運動会とかあったな……と思い出した

 

これは商工会から数歩の公民館
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人形は入口すぐのところで見終えたが、手洗いを借りるため奥へ進むと、ホワイトボードの「本日の催し」が見えた。雛めぐりマップに載っていたイベント参加グループの名がある。ここが控え室か、練習場だろうか。イベントの裏側を見て得した気分になった

 

次に訪れた金井洋品店の人形も、こちらの子(人形)ではないそうだ
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雛飾りの漆の台に、レシートの替えが乗っている

 

たいこ焼きの「とみや」は、お菓子と雛人形がベストマッチ
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宝飾メガネ時計の「ひうが」。これはここの子だろう。今どきの様相の人形から、お子さんは最近生まれたと推測される
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ファッション&インテリアすみれ。“きょねんは町から8段飾りを借りてショウウィンドウに飾ったけど、今年は小さいものが届いてしまって店内に置いた…”そうだ。店の奥さんが申し訳なさそうに、手違いで小さいのだと何度も言った

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ウィンドウに飾られるより、自分は店内に入れたから嬉しい

 

自分が東京からやって来て、出身は宮城と話すと震災の話に。息子さんが仲間と、この店いっぱいの支援物資を集め、震災3日後に自ら届けに行ったそうだ
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凄い行動力だ。“コンビニでおにぎり買い込んで親戚がスタンドやってるからガソリン積んで…”と話す奥さん

 

被災地には二度向かい、炊き出しをして現地で群馬名物焼きまんじゅうを作ったらしい
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これは酢屋製菓さん。名物はみそまんじゅう

 

他にも偶然故郷にまつわる話を聞いた。新町はかつて、自衛隊や紡績所へ勤めるために東北地方から移り住んだ者が多いそうだ。だからこの町の人は昔から、よそものに抵抗がないらしい

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写真はすみれの奥さんの紹介で向かった純喫茶トムソン。古い人形と昔ながらの喫茶店とカレーの香りが独自なオリエンタルを生んでいる

 

次はメイン会場の行在所公園。マップによると新町駅から真っすぐ向かえば徒歩5分のはずだが、町人と話したり石仏に足を止めたりして、2時間かかった

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ひなまつりスープだ

 

メイン会場ではひなまつりコンサートやバザーが開かれ、商工会女性部の方々は寒空のもと元気に、新町名物カツ丼や焼きまんじゅうを販売していた
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先ほどすみれで聞いた話を参考に、だれか東北出身の方いますかと尋ねてみたら、〝たしか○○さんがそうよねえ〟と答えてもらえた。写真はぐんまちゃん。地元のおかげか、東京のゆるキャライベントよりリラックスしているように見える。隣は新町名物カリボーのキャラクター「カリ坊」

 

女性部の方に〝御朱印もらいに来たの?〟と言われた。唐突に何事かと思ったら、近くに御朱印が人気の神社があるらしい。めぐり会場になっていたので次の目的地に決めた
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明治天皇新町行在所は140年前に天皇が泊まったところ。人形がびっしりと飾られていて迫力あるが、建物のやわらかい空気に包まれていた

 

メイン会場から例の於菊稲荷神社は1〜2分と、本当に近かった。新町は高崎市の飛び地なので町自体が2キロ四方と、小さいらしいf:id:sinomiy:20180310182228j:image

神社は新築で、賽銭箱向かいの扉はガラスだ。大きなお雛様とお内裏様と対面した

 

確かに御朱印を求める人が絶えず見えた。女性部の方は〝絵を描くような御朱印〟と言い、展示されていた新聞記事には「アートのような崩し字で…菊の字を白狐の尾に見立てている」と書かれていた
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自分は御朱印をもらわなかったけれど、こて絵に感激し、撮影不可のためメモをとった。〝「龍の歯医者明治9年に近隣の歯科医師が奉納した漆喰絵馬。当時の治療道具を知る上でも大変貴重な資料である〟

 

こて絵の他にも多くの絵馬などの文化財が展示されていて、宝物殿を拝観した気分になれた
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於菊稲荷神社 - 於菊稲荷神社

 

その後はまつしま肉店へ進み、高崎名物オランダコロッケを揚げてもらった。チーズ入りでアツアツ
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生肉+人形

 

この神殿は結婚式場かしらと思ったら、ガトーフェスタハラダ新本館店だ。東京でも買えるから、とあなどったが、中山道店には限定シューアイスがあり、買いそびれを後悔した
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レジが行列だったのでサービスコーヒーだけもらって出た。ハラダ紙コップがレアー

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ハラダ稲荷があった

 

これは河野石材店さん
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新町ひなめぐりも終盤に、お米とお茶の店、浜名屋田辺商店へ。たしか人形は家のものと聞いた気がするが、ここまでの新町メモリーがいっぱいで覚えられない

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左側のガラス戸の向こうは居間になっていて、テレビとコタツが見えた

 

京都や江戸雛に比べると顔がふっくらかしらと思っていたら、店のお母さんが群馬メーカー製と教えてくれた。昔はお茶箱に入れて、人形一式あったけど、蔵など建て替えるときに処分してしまったそうだ。建て替えといえば、於菊稲荷神社は建て替えで綺麗になったうえに、良い事があったらしい
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「神さまと繋がる神社仏閣めぐり」 新刊本のお知らせ | 桜井識子オフィシャルブログ「~さくら識日記~」Powered by Ameba

 

桜井識子さんというスピリチュアル界の有名人が於菊稲荷神社を訪ね、本に掲載し、小さな町が話題になったそうだ。お母さんが嬉しそうに本を広げ、“ほらここ”と指差す
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お母さん曰く“昔はさびれてたのに”

 

話は変わり、お母さんに新町グルメを尋ねると、ハラダ焼きまんじゅう、と教えてくれた。そしておもむろに“ちょっと待って”とガラス戸の向こうに消えると、中から〈…チン〉という音が鳴った

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ふるまい焼きまんじゅう

 

ちょうど家にあったという焼きまんじゅうを温めてくれたのだ。まんじゅうはふかふかで甘じょっぱくて美味しかった。何気なく訪れた者をこんなにももてなしてくれるとは。申し訳なく思った自分はそばにあった小豆を買うことにした。

 

お母さんは“そんなのいいのよ”と言ったが買った。しかし実は自分は小豆を炊いたことがなく、小豆は難しいよ、と忠告される。そうしてまた、小豆の炊き方を聞くこととなった
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これはなぎなた発祥地の碑。新町は絹糸紡績と群馬県ボーイスカウトと日本スリーデーマーチも発祥だ。あとハラダと、自分にとっては「初めての小豆の地」となった

 

雛まつり買い物券が集まったので最後にメイン会場へ戻り、福引きをすると雛まつりタオルが当たった。肌触りがやさしい。

 

まもなく駅に着くという時、リブ化粧品店の前で商工会女性部の方たちとすれ違った。自分が会釈をすると、〝また来てね〟と言われた

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女性たちの中の誰かが、毎年あれを山へ取りに行ってるんだなあ

 

今回巡ったのはイベント参加店の一部だが、ひどいくらいの充実感だった

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みんなの話が覚えられない。写真はスーパーフレッセイさん

 

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新町、小豆の報告にまた行こう

 

 

2月まとめ~祝い酒をありがとう

 

2月の酒場を振り返る。

 

門仲魚三の白子が茶わん一膳くらいきて夢かと思った

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新橋とりおか館高梁市イベントで、無料〝方谷さんの酒〟お披露目に、備中牛のすき焼き付きとは
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有楽町石川アンテナショップの酒会に初めて行ったらお得さに驚いた 

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新橋おさけ村で、大井町試飲会であった銘柄に再会
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野毛友と久々に会う
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蒲田八重瀬のお通しの卵使いが好き
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品川大平屋、ホームパーティみたい
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大井町武蔵屋はしぶいぜ
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神田さわ好、外観から入って間違いなかった
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十条斎藤酒場、絶壁席ありがとうございます
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川口新井商店「小江戸」と「日本酒の梅味噌ハイボール」も美味しかった
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浦和ひとりあじで自分、ホッピー初心者と言うのにグラスにウイスキーも注がれ、たぶん上級者あじになった
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神田イチゴー5周年おめでとうございますありがとうございます。これからもお世話になります
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横浜クラブセンセーションで粕漬けを食べる会Vol.2の、Ver.バレンタイン。煎餅との相性が抜群
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しもつかれは蒲田勘蔵で年に一度のお楽しみ
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大森万作の豚軟骨、野性的なビジュアル
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大森いそ野で婚前の友と。

この日の酒は自分にとっても特別になった。おめでとう、ありがとう

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乾杯!

 

 

 

帰りみち’17。師走の二本松と福島

 

各駅停車で東京から仙台へ帰省する途中、黒磯、郡山、日和田のまちへ寄り、次に二本松駅で下車した。二本松は以前、菊人形を見に来たことがある

sinomiy.hatenablog.com

 

その際に訪れたローカルスーパー「マルソー」へ向かった。またあのコロッケが食べたかったのだ
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しかしこの日はコロッケは売っておらず、店のお姉さんに聞いた〝ウチのはふっくらして美味しいよ!〟というアジフライを買った。美味しかった
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手作り感あるマルソーフリーペーパー
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マルソー外に干される魚
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マルソーにはテレビ取材時の写真が飾られており、どうやら有名店のようだ。調べてみると、創業115年もの歴史があるらしい。以下はマルソーFacebookの引用である

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マルソーまつりとは!行きたい

 

マルソーを後にし、近くにある二本松駅前市民交流センターに寄ると絵画展が。高柴デコ屋敷の絵画を見た。そう、日和田高倉人形を知る前は、福島の人形といえばこれだと思っていた
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いわき市、松崎さんの作品

 

電車に乗り福島駅へ向かった

 

福島で今宵こそ積年の思いを果たそうと…

 

…2年くらい前だろうか。酒場を探してさまよっていた時に、繁華街から離れた、灯りの少ない住宅地に発光している看板を見た。近づくと中から賑やかな声が聞こえるが、店内が全く見えない。インターネットの情報も乏しく、店に踏み入る勇気が出なかった。それからというもの店に近付いては、窓からのぞこうとして断念する、ということを繰り返していた(これは文字にしてみると不審者である)

 

これが積年の店、漁作だ!
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今夜もいい感じに発光している

 

入った結果、もっと早く通うべきだったと後悔した。みんな和やかでやさしい。店のことや地元のこと、近所に住まうお客さんたちが聞かせてくれる。有名温泉地の料理人だったというマスターの和食が美味しかった
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飾らない風景

 

また帰省路に寄るべきところが増えてしまった。嬉しい悩みだ。

 

福島でほろ酔い、〝ほっこり〟をお土産に、電車に乗る。ほっこほこのまま1時間半が過ぎて仙台に到着
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お疲れ…いや、疲れてない

 

仙台でもいつもの飲み屋に寄り、その後帰宅した

 

今回も帰りみちを満喫した
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師走の実家、玄関

 

 

 

帰りみち’17。師走の郡山と日和田

 

帰省途中に郡山駅で下車した。

 

 

郡山にはよく寄るところが2軒あり、一つは肉屋「和泉屋」。130円程のメンチカツが凄い。よく言われるゲンコツ系とは一味違く、その大きさは〝グー〟ではなく〝パー〟だ
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画像お借りしました:和泉屋肉店 | おすすめスポット - みんカラ

同店が隣に営む居酒屋メニューの牛丼が話題だが、昼間に訪れる場合はメンチカツをテイクアウトしたい。デッカいハンバーガーを食べたような満足感が得られる。

 

 

次に寄るのが、和装雑貨の「アトリエ久」。

何気なく初めて店に入ったとき、藍色がいっぱいの空間に魅了された。織物や染物、それらを使った雑貨が並んでいる。もう何度訪れたわからないが、いつも女性店主が気さくに話してくれる。肉屋の前で偶然会ったこともあった
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ハギレを買ったときに「袋いらないです」と言ったら、しかしチラと見えたそれが何とも可愛いく(一枚一枚布が貼ってある)やっぱり入れてもらうことにしたし、写真撮らせてもらった。

[アトリエ久:http://www.chuokai-fukushima.or.jp/ohmachi/atelierhisa/index.html

 

 

東京から仙台の各駅停車の帰省、黒磯パンと元気ほん歩、郡山肉屋とアトリエ久に寄ると、ひとまず達成感を得る。郡山から真っ直ぐ仙台に向かえば約2時間半、ぼんやりしていたらあっという間に着いてしまう。ここからどこに寄るかが、毎回悩ましい。

 

 

 

今回は日和田駅で降りてみた
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高倉人形日和田資料館|郡山市観光協会

 

 

郡山市 人形〟で検索したのだろうか。福島県で人形といえば三春などの張り子が有名だが、高倉人形を知り日和田公民館へ向かった。

 

 

公民館
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知らない町の公民館は緊張する

 

 

自動ドア横の窓口に人がおらず、ガラスをトントンとやったら係の方が来て、人形の部屋を開けてくれた。

 

 

これが廃絶の高倉人形
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顔が生き生きしている 

 

 

館内で頂いた高倉人形の説明書が分かりやすいので引用したい。

『高倉人形は、人形浄瑠璃で使われた人形です。人形浄瑠璃は、三味線の音に合わせて物語を話す人と人形を使って「しぐさ」を表す人が一緒になって「しばい」をすることを言います。今から200年以上前に、日和田町の高倉という所に、人形浄瑠璃がとても上手な人たちがいました。自分たちで人形を作って、人形しばいを見せて歩いていたのです。福島県内はもちろん、宮城県の仙台、山形県の米沢、茨城県の水戸などにも行って人形しばいを見せていました。』f:id:sinomiy:20180220165917j:image
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『どこに行っても、「上手だね」とほめられるほどでした。しかし、明治時代になると、人形芝居の人気がなくなり、明治26年ごろになると人形しばいをする人たちがいなくなったといわれています。日和田公民館には、着物を着た人形や、人形の顔だけのもの、その他しばいに使われた道具などがあります。』
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『高倉人形の特徴(1)この人形を動かすのに、3人がかりでやりました。3人でやる人形浄瑠璃は東北地方には少なく、とてもめずらしいものです。(2)あたまを動かす「しくみ」が今の人形浄瑠璃の人形とはちがっています。』
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廃絶の高倉人形だが復活プロジェクトが立ち上がっている。ワークショップが行われており、9月から3月までの全7回、開講式から稽古、リハーサルを経て発表会と濃い内容で、なんと参加無料

 

 

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写り込む自分

 

 

高倉人形の見学の他に公民館に入れたことも貴重だった。町にふれた感じがした
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みんなの傘

 

 

 

公民館は駅前にあって辺りは住宅地。どこか寄れそうなところがないか、見渡した
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あるお宅の「門に三角コーンに椅子」。なぞなぞか

 

 

参道があったので登ることに

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着くと、石灯籠と石碑が目を引く。好きな雰囲気だ
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社殿周りがゴツゴツしていて良い。自分は石が好きだ

 

 

石に惚れ惚れ、丘からの眺めに満足したので参道を降りた。自分が来た道は「旧参道」と書かれているが、現参道はどうなっているのかと調べると、石がもっと連なっていた(参考になりました:悠遊・楽感雑記帳 郡山市日和田町・八幡神社
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もっと見たい。日和田、また来ます。

 

 

二本松へ続く