きっぷ2000円 酒300円

18きっぷでぶらぶらしたり酒を飲んでいます。恥を書いて昇華する。

有松 福よせ雛

節句。愛知県辺りでは福よせ雛という催しがあり、全16会場の中に好きな町・有松が入っている。是非とも行かねば。

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福よせ雛とは…「雛人形のリサイクルプロジェクト。名古屋市近郊の主婦9名有志でプロジェクトを立ち上げました。雛人形たちは、みんなに笑顔と福を呼ぶ「福よせ雛」生まれ変わって人や施設や地域をつなぐキューピッド役として各会場で新たな生活を送っています」http://www.shakaibunka.jp


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18きっぷ道中は豊橋でピレーネを買うのが決まり


鈍行列車で東京から向かい、昼に有松到着。はやる気持ちを抑えてまず駅直結のイオンで休憩。

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個室にあった謎の貼り紙


御手洗いを済ませると、謎のアトラクションもあったので試してみた。

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タイカ~ン!

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コースを選ぶ。「アクアライド」にしてみた。1搭乗400円

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平日の昼間、他に客なし



3分45秒の水中コースター、タイカン終了。酔った。愛知県に降り立って早々に珍スポットの洗礼いただいた。

受付女性にこの謎の施設について尋ねると、韓国からきた4D立体映像体験で、日本にここだけ。そういうものに疎い自分は、こういうのは最近のゲームセンターなどにあるものなんでしょうか?とふわふわな質問をしたら、長久手マックスバリューのブイアールのほうが映像きれいかも、とのことだった。

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日本にただ一つ、イオンに潜む
http://www.gprider.net



長旅の小休憩のつもりが予想外にまた消耗した。しかしこれも一種の充実だ。4D酔い解けぬまま有松を歩き始めた。

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パンだ!



またも障害物が。有松の道はなかなか進めない。

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ねこだ!



有松は伝統工芸有松鳴海絞りの産地で、絞り染めが好きな自分は3度目の来訪だ。今回の「福よせ雛」は、町家、土蔵、絞り店が連なる東海道800mの間に、雛人形が飾ってあるらしい(当イベントは初参加)

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駅近で絞り+人形+パン+ねこ、のある散歩=最高でしょう


少々寄り道したが間もなく福よせ雛に会えた。かわいい。本当に雛人形がキューピッドに見える。

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買ったパンは絞会館で食べた。こちらでは血圧が計れる。

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多目的ルーム



自分が有松を訪れる大きな理由の一つが、この会館での買い物だ。いつも時間を要することになり、その後の予定が済まなくなる。


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資料室に上がったことない。いつも寄れなくてごめんね、しぼりちゃん(勝手に呼んでいる名前)


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ふだんは渋い売場も華やか



有松観光案内にて山車会館や桶狭間を紹介いただいていたがまた、時間切れで断念した。案内のお姉さんが作った福よせ雛の話を聞いていたので、最後に見に行くことに。

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読みごたえあるパンフレット




お姉さんの雛人形は古い漫画を模しているそうで、わかるかな?と不安そうに言っていたがそれはセーラームーンだった。かなりの同世代だ。

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知ってる、前身のスケート漫画くらいから知ってる



そうしてミッションをクリアした心地で有松を後にした。

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3月まとめ~一人かな

3月の酒場を振り返る。


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壱番館、お腹すいてないの?旬だから・とすすめられたスナップエンドウがよけい美味しい。550円。(先日お騒がせした挨拶へ)



勘蔵であわびもらった!
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ドラム缶のししゃも¥150も良し
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武蔵屋の塩豆¥90も
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ここ目的と間違えて入った。上品な店だった
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滋賀 能登川。お麩に目覚めた
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京都 錦市場。兎に角みんなで盛上る
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静岡 濃い焼酎+添えものが豪華なはんぺんフライ=800円
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勘蔵でよく卵をいただいた週
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双葉食堂、酒 ポテサラ 玉子焼で610円。量多い
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連れていってもらったバー、おどり子がいた
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大森源さん、店主がまじめ
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名前が酒蔵信州に変わるそうで、ラスト「おさけ村」
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蒲田物語のレシートをよく見たら、ぼっちと書かれていた
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※お酒の名前



一人だけど一人にならない。各地で乾杯してもらえてありがたいです(^_^)/□☆▼\(^_^)

岩槻 まちかど雛めぐり

木目込人形が好きだ。まず名前がかっこいい。“キメコミ!”ってキマッてる

木目込人形とは=桐塑または木で作られた人形に、衣服の皺や模様の形に本体に筋彫りを入れ、筋彫りに目打ちなどで布の端を押し込んで衣装を着ているように仕立てた人形~Wikipedia


木目込人形のメッカ、岩槻の雛まつりに行ってきた。「まちかど雛めぐり」は岩槻駅を起点とし歩いてめぐる。参加店は、寺社・商店・お食事処等、あわせて70以上もある

関連イベントの多様さに注目


“日本一名高い人形の産地”、 町をあげてのまつりだ。色々関連してくる。雛めぐり将棋大会、雛めぐり論語教室…。自分が行った日はストラップ製作体験が行われていたので参加させてもらった

係の人から、自分のきれ(布)の組合せについて「我々(プロ)は絶対選ばないけど意外といいね!」と言ってもらえた


これは振る舞い甘酒のイベント。昼に到着し、ストラップ作り、甘酒をすする。せっかくだけどすでに70以上なんてめぐれない気がしてきた

2月の寒い日にて温まりました


岩槻の雛まつりは、参加店の大半は個人商店のようで、各自所有する雛人形を飾る。パンフレットの参加店・展示内容一覧に「我が家のおひなさま」「愛娘のおひなさま」等の記載があった

参加ナンバー53 日勝屋竹内酒店/展示内容「姉の御殿雛・水引結納品」


人形を見るためにお食事処へ、食事しなくても入っていい。スタンプラリーがあるのだ。シャディのサラダ館も、思いきって扉を開け、スタンプを押す。カウンターでは他のお客さんが贈答品の相談をしている

参加ナンバー36 サラダ館岩槻本町店/展示内容「昭和初期のおひなさま」/備考「温かいお茶とアメを用意しています」



参加ナンバー54 服地・婦人服カシワヤ/備考「トイレお貸しします」




酒蔵が素敵(鈴木酒造)



かつうらビッグ系ひな段もあった(愛宕神社)

犬を連れながら雛めぐりパンフレットを配るおじいさんが印象的


ここまでの“我が家” 系の展示では、木目込人形はあまり見られなかった。国指定の伝統的工芸品、岩槻木目込人形。地元だからと言ってみんなが持っているわけではないようだ

人形のまち、いろいろ


しかし偶然入った細野人形店で、木目込の話を聞くことができた。それは何気なく「そのカバンいいね」と細野さんが声をかけてくれたことから始まった

そうなんです私のカバン、有松絞りなんです。工芸品は工芸品を呼ぶ (写真は愛知県の有松絞会館のもの)


木目込人形の製作や、昔の岩槻の町について、お茶を頂きながら伺った。“昔はこのへんの家々の屋根に人形を干して…” という話には、この後の町歩きに、想い馳せながら歩くこととなった


ちなみにお茶と一緒にに頂いた深谷ネギ煎餅だが、岩槻もネギが特産で「ネギ祭り」が開かれているらしい。食材図鑑によると、岩槻ネギは古典落語の「たらちね」に出てくるそうだ


細野人形店では、店にきれを買いに来たおばちゃんから飴も頂いた。人形教室の生徒さんだろうか。細野さんが「わからなくなったらベージュを使う」とアドバイスしていた。なんか裏話ぽくてい


それから何やらもう一人のおじさんとも話したのだが、挨拶してくれるおじさんに対しぼんやりとしていた自分。するとまわりから「この方は議員さんだよ」と告げられた

地元のまつりに来ていた議員さん


紹介してもらったものの、議員さんとの話し方がわからない。お世話になってます?応援してます?いい天気ですね?…社交性と政治の無知を痛感した

岩槻駅へ地下鉄をつなごう!」帰る時に気付いたが、議員さんが仰っていた言葉が駅に掲げられていた




今思えば町のあれこれが議員さんのおかげなのかもしれないなあ



http://www.saitama-dentousangyou.com/23/index.html
参加ナンバー4 細野人形店/展示内容「人形学院生徒作品展」/備考「木目込製作体験可」


このような調子で過ごし、やはり半日で70もの会場をめぐることはできなかった

時間切れで入れなかった人形ビル



スタンプラリー景品のクリアファイルは頂きました(石仏と撮影)


今回の「岩槻まちかど雛めぐり」は、岩槻ならではの人形店では歴史的な話を、商店では家族の人形にまつわる話が伺えた

カシワヤで手芸用品のすき間に釧路湿原ノロッコ号のカードを見つけて店主と話したり


岩槻は温かい町だった。できれば少しずつ通い楽しみたいと思った

皆さんありがとうございました

鴻巣 びっくりひな祭り

いつからだろうか、人形のある町を旅先に選ぶようになっていた。人形は難しい知識がなくても単純に見て楽しめるし、人形の町で出会うコト、モノは、人クサさが強い気がする。


人形の最盛期、ひな祭りイベントを実施する町へ行ってみた
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ここは東京 浅草橋


イベントの前に都内の人形店へ予習しに行った。人形メーカーが並ぶ町、浅草橋の「顔がいのちの吉徳」には小さな博物館が併設されている
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これ命かんじる


まずは1階から3階までの節句人形売場を見た。京頭は古風でおっとり、江戸頭は切れ目の写実的なお顔だそうだ。作家では大橋弌峰という方の人形が青色が効いていて素敵だった
有職京人形司 大橋弌峰 | 京都で有職装束を基づき伝統的手法で優雅で格調高い雛人形は大橋弌峰


俳句の一般応募作品が飾られていて、同世代の句が切なかった。

~見習はむ 雛の絶えざる ほほゑみを(三三歳 家庭教師)

~ひな祭 輝いていた 何もかも(三七歳 派遣社員
http://www.yoshitoku.co.jp/user_data/a_award2017.php


4階が「これくしょん」という展示室で、当日は「おひなさま展」が開催されていた。観覧は無料
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紙雛と画集のようなものの1ページ


江戸時代初期の雛人形は紙雛・神雛・立雛などと呼ばれ、立て掛けて飾ったらしい。素朴でいいな
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片や情熱的な人形もよかった


吉徳で人形の予習をさせてもらい、いざ鴻巣へ向かった。鴻巣雛人形を伝統産業とし、毎年「びっくりひな祭り」を開催。ピラミッド状の雛段が町の各会場に置かれるらしい。


鴻巣駅
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駅の飾りは電車と人形好きにはたまらないコラボである


びっくりひな巡りをスタートする。


一軒目、エルミこうのす
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日本一高い雛段


エルミ会場のピラミッドは31段7メートルあり、日本一の高さとのことだ。野鳥の会みたいなカウンターで人形を数えているスタッフがいたけれど、上から下までそうとう大変だと思う。


飾ってから数えるとは。カチカチのスピードがはんぱなかった
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会場によっては階段の下にもいて辛いことだろう


たしか人形は全会場で2千体くらい、と聞こえてきた
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うどんの背景にも


鴻巣びっくりひな祭りは、文化・商業施設6会場に大規模に飾られ、シャトルバスなどで巡るようになっている。


バスを待つ間にスタッフ数人とおしゃべりしていて、吹上の橋めぐりをしたいと伝えたら、吹上は桜の時期に行くと良いなど教わった。しかし一人のおじさんが“これ以上話さないで!”と話を止めた
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おじさんはバスガイドで、ガイドのネタバレを拒んだ


“吹上の桜に来るなら友達4~5人呼べない?”と言われた。4〜5人で町案内を予約すると、またおじさんに会える(ガイドをしてくれる)そうだ
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バスがかっこいい


バスで次に向かった会場はパンジーハウス。鴻巣は「人形と花のまち」 と大きく2つを謳っている
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ハウスの中にピラミッド


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菊人形タイプですよ


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ハウスだからあったかい


先のうどん屋はパンジーハウスの併設で、麺が地粉「農林61号」で作られているのだが、鴻巣は人形と花とうどんの町でもあった。なお他にも名物に、川の幅と、花火と…たくさんある
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「1つの世界一と8つの日本一に出会えるまち」。タウン誌が賑やか


ひな巡りは6会場あるが、自分の時間の都合で次の「ひなの里」を最後の場とした
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ひなの里は雛人形の他にも色々見ることができる、人形の観光施設


観光協会が管理しており解説が細やかだった
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ここにも日本一の文字が


先の階段の写真はこちらの会場だ。明治期の蔵に、足元から天井まで飾り付けられている
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たくさんの人形を見たが、特に目をひいたのが紙人形であった。ピラミッドを見に来たものの
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貴重な鴻巣びなと姉さま人形。何か安らぐ


そういえば趣味の石仏も薄肉彫りが好きだ
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こちらは鴻巣の勝願寺より。大河ドラマ真田丸小松姫の墓があった(吉田羊のやつ)


今回はピラミッドのインパクトと素朴な紙雛の2つを楽しんだ。


鴻巣のひな祭りは、メイン会場であるエルミこうのすが駅直結のショッピングモールのため、家族が買い物の際に見ることができたり、お年寄りグループがシャトルバスを利用してツアー感覚を味わっているように見えた。雨が降っても大丈夫なこともポイントであった。


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ゲームコーナーのおひなさま。きっと女子中高生を見守っている